No.6757は日清食品、日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク。2020年1月の発売で、もう終売になっていると思っていたが、まだ日清のWebサイトには製品情報が載っていた。
ウチではここ一年ほど海外製即席麺への極端な傾倒をし続けているが、これはあと少し続く予定。ただ大雑把に言うと海外製の即席麺は実用本位というか素っ気ない印象のものが多く、良くも悪くも華やかな日本製即席麺と比べると明らかな温度差が存在する。なので海外製品に慣れてしまうと自分の評価基準がブレてしまいそうな危惧を抱いていた。
試食記外では日本の定番製品も食べているが、もっと明確に日本ならではの製品を採り上げてみようと思って選んだのが今回の品である。
食べてみて、これぞ日本ならではのカップ麺!という第一印象。麺もスープも強引で横暴。日本以外のいかなる国でもこんな極端なキャラクターの製品は出せないだろう。
世界の最先端にある製造技術や品質をバックボーンとして、本流からは外れた路線へ本気で全勢力を注入した、という感じ。日本の、というか日清食品の余裕を感じる反面、こういう企画はそのうち袋小路に入ってしまうんでは?という危惧を感じてしまう。
正直いって普遍性のある製品だとは思わないが、話題性のあるネタとして短期にパッと売り切る商売として十分に成立するのだろう。(なので発売から半年以上経った今でも日清のWebサイトに情報が載っていたことを意外に感じた)
麺は幅広で厚い長方形断面で、断面積が大きい。ズッシリとした重量感と迫力がある。滑らかさとか洗練という要素は無く、力で押し切る感じの武骨な歯応え。まさに唯我独尊と言いたげな麺である。
スープは豚骨醤油味で、基本的な部分はしっかり作り込んである印象。その上で豚骨臭とニンニク臭をぶちまけたような感じ。塩分はとても強く、脂ぎっており、全部飲んだら確実に体へのダメージが蓄積されてしまいそう。確信犯だと思うがわざとらしさを伴う。
大きなチャーシューは厚くて柔らかくて存在感があるが、食感はやや人工的。キャベツはたくさん・・・いや~、素っ気ない海外製即席麺に慣れた身に今回の品は強烈であった。
私はこの製品を安直に否定するつもりはないのだが、即席麺を食文化のひとつと捉え、過去から現在・未来への流れを考えると、この豚ラ王が定番製品へと昇格することはちょっと肯定し難い。二郎系ラーメンがもてはやされるこの時期における、時代のあだ花として存在すべきだと考える。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 261385 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク |
謳い文句 | 踊る極太麺、アブラ増し袋搭載 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net139/麺80g |
熱量 | 504kcal (2110kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.8+4.7g) |
付属品 | 液体スープ、アブラ増し袋、焼豚、かやく(キャベツ・にんにく) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 太くて幅広、滑らかさや洗練は無く、無骨で力で押しまくる傍若無人なキャラクター |
汁・ソース | 基本部分は手堅い醤油豚骨、豚骨とニンニク臭が過激、塩分と脂も多くて体に悪そう |
具・その他 | 大きな焼豚は厚いが食感が人工的、キャベツも多い、高品質だがわざとらしさもある |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2020/07/27 |
賞味期限 | 2020/06/23 |
入手方法 | 2020/02/25 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 322 JPY |