No.6655は韓国のオットギ、Ottogi Ramyon Sabor Mariscos Picante。韓国からメキシコ市場へ向けて輸出される製品。表記はスペイン語のみで、ピリ辛の海鮮味である。大きな唐辛子の絵が描かれた本シリーズは他に牛・鶏・海老味が存在する。だが韓国国内向けオットギ即席麺には相当する製品が見当たらなく、どうやらメキシコ向け専用製品らしい。
総質量120gの大柄な製品で他国なら中国の袋麺も同等のレベル。日本はだいたい100g付近で、欧米は80gぐらいのものが多く、フィリピンやタイは60g程度が主流。この値から各国における袋麺の食べられ方・在り方が伺えるね。
食べてみて、韓国製品なのに全然辛くない。デカデカと描かれた唐辛子の絵はコケおどしか?メキシコ人も舐められたものだな。全体的にアッサリ大人しく馬力不足。120gという質量に見合った「喰った~!」という満腹感は得られない。とはいえ、質感やうま味の出し方等で最低限の押さえるべき案件は一応満たしているので、大多数の人にとってさほど不満は感じない製品だと思う。
麺は太めの丸断面でふくよかな舌触り。どっしりした重量感や存在感が大きい。だが韓国製品としては意外に粘りや弾力感に欠ける歯応えで、小麦粉の匂いが安っぽいことも加わり、食べるとパサパサした物足りなさがちょっとある。大柄な割には押しが弱い印象だ。
スープは橙色で、キムチっぽい匂いもする。なので脳天を突き抜けるような豪快な唐辛子の刺激があると予想したのだが、実際は穏やかな辛さしかせず、平和すぎる味にちょっと拍子抜けしてしまったよ。海鮮味ということでパッケージには海老とイカの絵が描かれているが、実際はスルメのようなちょっと干物っぽいダシが主導する。ただあまり深みは無く薄っぺらい印象。乾燥粉末っぽさが弱いのは美点。醤油の香りが僅かにあり、酸味は殆ど無い。脂っ気も無く力感に欠ける。韓国製品にしては辛くないが、それでも適度な刺激はあり、決して退屈する味ではない。
具としてワカメやキャベツ、椎茸などが入っている。量は多くないが、無いよりかはあった方が断然良い。繰り返すがパッケージに描かれた大きな唐辛子の絵や太い麺を見ると韓国製即席麺の文法に沿った豪快な味を期待してしまうが、実際はアッサリしてやや力不足な印象がある。だが客観的に見て、平板で乾いた感じの味が多いメキシコ市場の即席麺の中ではそこそこの存在かある製品だと思う。
国名 | 韓国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 45175 15514 0 (UPC) |
会社名 | オットギ Ottogi |
製品名 | Ottogi Ramyon Sabor Mariscos Picante (Spicy Seafood Flavour) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで4〜6分 |
質量 | Net120g |
熱量 | 484kcal (2026kJ) |
Na | 2.0g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・椎茸・わかめ・赤唐辛子・えび・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めの丸断面、存在感が大、ふくよかだが意外に粘りは弱い、小麦粉の香りも今一つ |
汁・ソース | キムチの香り、韓国製品だが辛くなく物足りない、醤油とスルメの匂い、脂っ気無し |
具・その他 | 具のワカメやキャベツ等は効果的、韓国の即席麺と思わなければ適度な充足感がある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/03/23 |
賞味期限 | 2020/02/21 |
入手方法 | 2019/06/16 Murakami隊長様よりいただく |
税込購入価格 | (14.9 MXN(≒82 JPY)) |