No.6612は中国の南宁广西●●食品(●の部分は判らず)、康師傅 红烧牛肉面。輸出用パッケージであり、英文表記はNanning GuangXi Hantai Food、Kang Shi Fu Artificial Roasted Beef Flavour。
康師傅は世界最大の生産量を誇るブランドであり、殆どを中国で消費するためあまり海外では見掛けない。中国国内向けの康師傅ならば話は簡単だが、珍しい輸出仕様となると関わる会社が随分と複雑になる。今回の品に関しても製造は南宁广西Hantai食品が行い、Executive Producerは香港のHK Izgu Holding Group Ltd.・・・
Sole AgentはNY Lin’s Waha International Corp.というところが受け持つそうだ。で、さらに謎なのはEANコードの国籍項がケニア(616)であること!どういう関係があるんじゃ?でも製造は中国国内のようで、中国製品に分類する。
康師傅(Kang Shi Fu)よりも大きな「Never Met Noodles 素味?面」というブランド名もどのようなものか判らない。(商標権は香港のHK Izgu Holding Groupが所有している)
とにかく、かなりの時間を費やしてこの製品の素性を調べようと挑んだけれど、核心部分は未だに謎のままだ。う~ん、モヤモヤするなあ。さらに中国製即席麺でよくあることなのだが文字印刷が金色でありバックも濃い色なので極めて読み辛い。こういう物理的な分かり難さも解明の行く手を阻んでしまう。まあこの手強さが、マニア魂に火を点けてしまう訳でもあるのだが。
食べてみて、中国の即席麺らしく攻撃性が強い味。決して激辛ではないけれど、塩分やうま味、香りがみなガンガンに主張する。悪く言えば食べていてえらく疲れてしまう味。逆にさあこれから大一番の勝負だ気合を入れるぞーという時に食べれば、体も心もヒートアップして120%の力を出せる、かもしれない。
麺は細めの楕円断面でしなやかな舌触り。コシはあまりしっかりしておらず、ダラ~ンとした怠惰な食感で自立していないとでもいうか。攻撃性の強いスープを受け止めきれずになすがままの防戦一方という感じ。
スープは輪郭強調をガンガンにかけた映像や音みたいで、存在感や自己主張が強い味。まあこういう派手なモノの常として中身とか本質は伴わないものである。醤油や塩、化学調味料、中華風の味噌(醤)がそれぞれ大声を出しているみたい。雑多というか混沌としている雰囲気。調味油の橙色の脂が唇にひっついてギトギトするが、辛い刺激そのものはさほど強くない。牛肉の香りは十分に出ているが粉末っぽさがある。
日本の即席麺ではあり得ない味である。ちなみに中国国内版の康師傅红烧牛肉面とはよく似ており、私には特に違いを指摘することはできない。
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 166391 015604 |
会社名 | 南宁广西●●食品 Nanning GuangXi Hantai Food |
製品名 | 康師傅 红烧牛肉面(輸出仕様) |
謳い文句 | |
調理方法 | |
質量 | Net110/麺85g |
熱量 | 559kcal (2340kJ) |
Na | 2.319g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの楕円断面、しなやかだがコシは弱く頼りない食感、派手なスープに負けている |
汁・ソース | 醤油や塩や化学調味料が過剰、中華風味噌の香り、乾燥臭い牛肉の匂い、辛さは程々 |
具・その他 | 脂で唇がギトギトする、雑多で攻撃性が強い味なので体調が悪い時は避ける方が良い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/01/29 |
賞味期限 | 不祥 |
入手方法 | 2019/06/08 New York (USA) |
税込購入価格 | 0.5 USD (≒54 JPY) |