No.6611は中国の日清食品、日清拉王 九州黑蒜油豚骨风味。No.6581で姉妹品の中华街担担面风味を紹介している。現在の中国版ラ王たる拉王は全て日本のラーメンを模した製品群になっているが(昔はそうでもなかった)、今回の品の形状であるどんぶり型カップが三種類、縦型カップも三種類、袋麺が二種類ある。この三種類のパッケージの全てに九州黑蒜油豚骨风味が用意されており、拉王の中核を為す味である。
▲縦型カップ版の拉王 九州黑蒜油豚骨风味
縦型カップ版の九州黑蒜油豚骨风味はNo.6342で紹介している。パッケージの図柄は似ているけれども付属品の内容は異なっており、単なるサイズ違いではないようだ。
食べる前に内容物を並べた構図で写真を撮ったのだが(下図参照)、確かNo.6581の中华街担担面风味には黒いフォークが付いていたよな~、今回の品には何故付いていないんだろう?と一瞬考えたんだけど、まぁいいやで製作開始。待ち時間四分でフタを開けようとすると妙に固い。エイヤアと力任せに引っ剥がしたら中に黒いフォークが浮いていた。
どうやら、カップとフタの間にフォークの先っぽが挟まった状態でヒートシール(接着)を行ってしまい、フォークがフタの裏にへばりついた状態で出来上がってしまったようだ。フタの周囲を触った時に妙な凸部があるなとは感じていたんだよね。不運にもそれがお湯を注ぐ時に半開きにする場所ではなかったので、全部剥がした時点でようやくフォークも解放された模様。
食べてみて、重厚な外観とは裏腹に軽い麺とスープ。ポップな外観と名前の製品だったらこれで文句は無いのだが、重厚な外装に王という称号を付けているのにこれは無いだろう・・って最近の中国版拉王の試食記は同じことばっかり言っているなあ。
麺は黄色がかった中太で柔らかめ。見た目は結構しっかりしていそうだが、食べると軽い食感。それも軽快感のある軽さではなく軽薄な軽さである。一応はノンフライだから気泡感はないけれど中身がスカスカなような印象がある。大きなどんぶり型カップには似合わない麺。味や香りは無難な印象。
スープは甘みが強いミルキー豚骨で獣臭さは全然無い。いろんな添加物の集合体といった感じ。雄弁というか隙の無い味で、味や香りで嫌な癖はないものの、日本人がちょっと高級な豚骨味カップ麺に期待する味には届いていないと思う。中国市場ではこれで十分なのかもしれないが。自慢の黑蒜油も「え?これだけ?」という印象。刺激は弱い。
具に大きなチャーシューが付いており、薄いけれどもしっとりとした歯応えで有難味がある。これは日本のカップ麺の水準にある。キクラゲはコリコリした歯応えが心地良い。
No.6342の縦型カップ版拉王 九州黑蒜油豚骨风味と麺もスープもよく似た印象。麺の量が今回の品の方がかなり多いことと、チャーシューがあることが主な相違点。小袋が縦型カップ版は一個なのに対し今回の品は五個もあるけれど、数の違いほどの差は無い。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 958965 570318 |
会社名 | 日清食品(中国) |
製品名 | 日清拉王 九州黑蒜油豚骨风味 |
謳い文句 | 非油炸 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net95/麺65g |
熱量 | 446kcal (1868kJ) |
Na | 2.411g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、焼豚、かやく(鶏肉・大豆蛋白質・青菜・ごま)、黒蒜油、フォーク |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で黄色、見た目は立派だが柔らかめで軽い歯応え、王という名にそぐわない食感 |
汁・ソース | 甘さが強いミルキー豚骨、獣臭さは無い、混ぜ物が多い印象、黒蒜油の香りも控えめ |
具・その他 | 大きな焼豚は薄いがしっとり感がある、キクラゲは歯応え明確、縦型カップ版と酷似 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/01/28 |
賞味期限 | 2020/01/08 |
入手方法 | 2019/10/23 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |