No.6610は台湾の鋒味、鋒味拌麵 三杯。英文表記はChef Nic’s Noodles Three-Cup Sauce。パッケージの人物は香港のニコラス・ツェー(謝霆鋒)という俳優で、料理好きが嵩じて食品のプロデュースまでするようになったとのこと。ニコラスさんは厳しい表情をしているが、箸ですくっている麺が現実にはあり得ない図だったり、
随所にクマさんの絵が出てきてきたりで、なんだか可笑しい。
店頭ではいくつか味のバリエーションがあったのだが、「三杯」という名に惹かれてこれを選んだ。まさか、もしや台湾や香港にルーツがあるこの製品で日本の三杯酢がソースとして使われているんじゃないか?という興味があったからね。
しかし帰ってきてから調べてみたら、台湾の三杯(サンペイと読む)は日本の三杯「酢」とは違うものらしい。日本の三杯酢が醤油・酢・みりんなのに対して台湾では醤油・米酒・胡麻油を同量づつ混ぜたもの。これはこれで美味そうでもある。
食べてみて、麺と三杯ソースだけのとてもシンプルな構成にもかかわらず、十分な充実感を得られた。具無しでも構わない。良い素材だけを使い、変な小細工をしていないからだろう。
麺は幅5~6mmぐらいの扁平断面で強いちぢれが付いている。色や匂いからしてうどんの親戚のようなもの。輪郭はやや曖昧だが芯はしっかりしていて、十分な重量感がある。噛み切る際に少し小麦粉の粉っぽさを感じた。雄弁ではないが、ズッシリと存在感を主張する麺である。
ソースは油っぽさが強い醤油味。でも日本の醤油という感じではなくもっとトロっとしてこってりしている。若干の酸味があって重々しい感じにはなっていない。ごま油の香りはさほど強くはない。また僅かに苦みがあり、これが深みを出して大人の味になっている。味の重心が低いというか、どっしりとした安定感と立体感があるソースだ。
特に辛い刺激は無く、これ見よがしのうま味も無いけれど、具無しの素の状態で食べても最後まで飽きを感じさせなかった。人気俳優がプロデュースした製品ということで当初は色眼鏡で見ていたが、結構気に入った。但し人によって好みが分れる製品かもしれないが。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 4 710469 800016 |
会社名 | 鋒味 Chef Nic |
製品名 | 鋒味拌麵 三杯 Chef Nic’s Noodles Three-Cup Sauce |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3.5分お湯切り |
質量 | Net111g |
熱量 | 353.5kcal (1480kJ) |
Na | 0.65g |
付属品 | 液体ソース |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 幅広の扁平麺で縮れが強い、うどんに近い、輪郭は甘くやや粉っぽいが、重量感は大 |
汁・ソース | こってりした醤油味、ゴマの香りは控えめ、酸味が重々しさを消す、素材が良さそう |
具・その他 | 旨味は自然、僅かな苦味が大人の味、刺激は弱いが物足りなさはなく素でも飽きない |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2020/01/26 |
賞味期限 | 2020/01/07 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 4.46 AUD (≒339 JPY) |