No.6607は中国の湖南神宮食品、丰谷 重庆麻辣烫 麻辣大餐。日本の漢字で書くと豊谷 重慶麻辣湯。ウチで初めて扱う会社であり、情報が少なく判らないことだらけ。パッケージには宇宙服を着て浮遊する少年がマスコットキャラクターとして描かれているが、何とも時代錯誤的な印象を受けてしまう。もしかして湖南省には宇宙関連施設でもあるのかな?
写真を撮るために開封してビックリ!米粉によるフォーみたいな幅広麺と緑豆による細い春雨麺の二種類が混ざって入っている。かつてシンガポールSing LongのFried Kway Teow(No.5707)がラーメンとビーフンの二種混合麺だったが、それに続くものである。世界にはいろんな即席麺があるんだなあ。
シンガポールの製品は二種類の麺がそれぞれ別梱包されていたのだが、今回の品は上の写真にあるように、幅広米粉麺が春雨麺を包むように成型されている。つまり二種類の生麺を合体させたのちに熱風乾燥をしたものである。当然製造は難しくなるだろうが、それを上回るメリットが果たしてあるのだろうか?
食べてみて、う~ん面白いんだけど、どちらか片方だけの麺でも良かったんじゃない?と思った。二つの麺が化学反応を起こして相乗効果をだしているという訳でも、欠点を補いあっているという訳でもないし。まあ麺の食感が単調にならずに飽きにくいという効果はあるかな。で、それ以上にソースが強烈で、辛くて塩分が強くて化学調味料的なうま味が激しい。この手の味を食べ慣れていない人(私を含む)にはちょっと敷居が高い。
米粉麺は膨潤後の幅が6mm程度でフォーの親玉みたいなもの。結構重量感があり表面がツルツルしていることも相まって滑って箸で掴みにくい。あまりお米の匂いはせず単調。一方春雨麺はやや濁り感があり食感はしっかりしているが、しつこく粘るような弾力感もあって噛み切りにくい。結局どちらの麺も食べにくいので、食にリズムが生じにくくちょっとイライラする。
ソースは激辛。麻辣と称するだけあって唐辛子の辛さと花椒の痺れが容赦なくダブルでやって来る。そして塩分も強い。栄養成分表ではナトリウム量2.28gということになっているが俄かに信じ難い。そして味の素っぽいうま味も強すぎる。畜肉系の味はせず、たぶん豆味噌系の調味料が若干含まれているのだろうが、辛くてよく判らないや。普通の人が迂闊にたくさんの量を口に含んだらすぐに深い後悔をすることになるだろう。
具としてネギの他、肉厚の青菜のようなものが入っており、味や香りは辛さにマスクされて不鮮明だけど、歯応えが明確なので一応の存在感がある。
二種混合麺と激辛味で、超個性的というか面白い製品ではある。しかしリピートしたいかと問われれば、否である。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップ春雨 |
EANコード | 6 935024 488982 |
会社名 | 湖南神宮食品 |
製品名 | 丰谷 重庆麻辣烫 |
謳い文句 | 麻辣大餐 |
調理方法 | 熱湯3〜5分 |
質量 | Net100/麺75g |
熱量 | 353kcal (1479kJ) |
Na | 2.82g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(乾燥青菜)、フォーク |
ノンフライ麺 | ○(春雨麺+米粉麺) |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅広米粉麺と春雨麺の混合、双方少々食べにくい、単調になり難いが相乗効果は無い |
汁・ソース | 唐辛子と花椒による激辛、塩分や化学調味料的な旨味も強い、香りを嗜む余裕は無い |
具・その他 | 具の青菜は歯応えで効果的、面白いが味付けが過激なため一般的な日本人にはきつい |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2020/01/23 |
賞味期限 | 2020/01/03 |
入手方法 | 2019/04/30 昇松超市 (Singapore) |
税込購入価格 | 1.60 SGD (≒105 JPY) |