No.6582はタイのThai Preserved Food Factory、WaiWai Instant Noodles Sour Soup Flavour。英語とフランス語による記載文の輸出用パッケージ。どこにもTom Yumの文字は見当たらないが、同社のWebサイトでの説明にはTom Yum Flavourと明記されている。
調理例写真を見ると版ズレを起こしていたり、肝心のラーメンのピントがボケていたりで写真ぐらいアップデートすりゃいいのにと感じてしまうよ。全体的に見ても何かと古めかしいデザインのパッケージなので、味にはあまり期待せずに試食に臨んだ。
この製品には姉妹品としてほぼ同傾向のデザインのOriental Style Flavourがあり(下の写真、No.6315で試食)、これも盛大に版ズレがありピンボケの写真をず~っと使い続けているもの。
今回の品を開封して見るとスープが大きなペースト状のもの一つだけしか入っていない。Oriental Style Flavourは粉末スープと調味油、チリパウダーのタイ製品として標準的なものであり、双方での開発思想はかなり異なるものなのかもしれない。
食べてみて、きちんとした手応えがある腰の据わった味。予想していたよりも遥かに良かった。姉妹品Oriental Style Flavourよりも一段格上の質感で、やはり大容量ペースト状スープの為せる業なのかもしれない。麺は揚げ物臭さが強いやんちゃなものだけれど、スープにうまく手懐けられている印象である。
麺は細めの角断面で輪郭はハッキリ、気泡感が高く軽い食感。揚げ物の油っぽさや香ばしさが強い。姉妹品やタイの即席袋麺の標準的な麺質であり、昔は安っぽくてあまり好ましくない思っていたが、慣れるとだんだんこの感覚が愛おしくなってくるのだ。
スープはレモングラスの酸味が強く、辛さは心地良い程度で激辛ではない。ペースト状スープなので乾燥臭さが無く、うま味も化学調味料っぽさを感じない。草木の実や葉っぱや根っこをすり潰したようなリアルさがある。海老の香りは強くは無いが、殻を煮出したような匂いが漂う。砂糖の甘さが結構強い。全体的に積極的な味のスープである。
即席麺はパッケージの見てくれとか似たような製品を過去に食べた先入観にとらわれてはいけないね。今回の品は予想よりもずっと良かったし、また食べたいと思わせてくれた。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 850100 101037 |
会社名 | Thai Preserved Food Factory |
製品名 | Instant Noodles Sour Soup Flavour(輸出仕様) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分/丼お湯入れ3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 291kcal (1220kJ) |
Na | 1.24g |
付属品 | ペースト状スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面で輪郭は明快、気泡感が強く揚げ物の香ばしさが漂う、元気のいい麺 |
汁・ソース | 酸味が強く辛さは心地よい程度、粉末乾燥臭さが無くうま味も自然、海老の殻の香り |
具・その他 | 余裕があるしっかりしたスープが安っぽい麺を包み込む、予想よりもずっと良い出来 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2019/12/21 |
賞味期限 | 2019/12/06 |
入手方法 | 2019/07/21 Cairns (Australia) |
税込購入価格 | 0.81 AUD (≒62 JPY) |