No.7691は桜井食品、至高の一杯 淡麗塩ラーメン。随分と仰々しい名前の製品だなあ。至高の一杯には仲間として黒い袋の謹製醤油ラーメンという製品もある。特定属性の人にとって「至高」の反対語は「究極」でもあるので、外観が真っ黒で対照的な醤油ラーメンを「究極の一杯」として売り出せば、その特定属性の人達の関心を強く惹きつけるのではないか、などと無責任に思う。(著作権の問題があるかな?)
無かん水のノンフライ麺に、うま味調味料や酵母エキス、蛋白加水分解物不使用とのこと。見る限りまんま健康食品的なスペックだが、それで至高の一杯に仕上がるのだろうか?購入価格(税抜258円)を考えると、厳しそうな気がする。
食べてみて、やはり健康食品的な印象を持った。少なくとも製品名で「至高」と名乗るならば、麺もスープも卓越したものを備えていて欲しいのだ。しかし私の心を揺れ動かす程の斬新で奥深い気付きは得られなかった。
安直な特効薬(?)による味の誤魔化しを嫌っているのは理解できる。だが価格を考えると正攻法の一本槍でまとめるには無理があり、望む水準に達していない箇所が随所にある。要所要所で俗っぽい小細工を取り入れる狡さもあるべきではないか。
また「淡麗」という言葉も実態を表しているようには思えない。スープの印象は雲のようにフワッとしていて捉えどころがない感じで、決してスッキリと整理されてはいない。
体に優しい素材だけで作り上げた即席麺というものには一定の存在価値があると思うし、その中でより高い質感を目指して製品を磨き上げる姿勢には共感する。
だが、真面目な会社なのに製品名に「至高」や「淡麗」といったハッタリというかコケ脅しっぽい言葉を配すことには少なからぬ疑問が湧いてしまうし、実態を表していないので損をしていると思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 960813 211143 |
会社名 | 桜井食品 |
製品名 | 至高の一杯 淡麗塩ラーメン |
謳い文句 | ノンフライ麺 うま味調味料・酵母エキス・たんぱく加水分解物を使用せず、出汁の旨味を引き出し重ねた芳醇なスープに・・・ |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | 内容量125g/麺80g |
熱量 | 374kcal(1,571kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量0.8+5.6g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 麺は幅2.5mmの薄い扁平断面で、色は白く、ツルンとして輪郭は明確です。ノンフライなので気泡感はありませんが、柔らかめで、重量感が全然ありません。匂いも歯応えも中華麺っぽさがなく、むしろそうめんとかにゅうめんに近い感覚です。また麺が短く、食べるリズムが普通のラーメンとは異なります。 |
汁・ソース | スープは透明感が残る薄い茶色です。甘めで、雲のようにフワッとした和風のうま味が全体を覆いますが、突出感がなく、掴みどころのない味に感じます。もう少し骨太な芯と、アクセントが欲しいです。わざとらしい演出がないのは良いですが、重厚さとか深みはありません。植物性の油が救いになっています。 |
具・その他 | 健康食品的な製品であり、淡麗というほどスッキリとはしておらず、至高の一杯という製品名はあまり実態を表していないように感じました。 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2025/04/11 |
賞味期限 | 2025/06/03 |
入手方法 | 2025/03/14 Bio-Ral |
税込購入価格 | 279 JPY |