No.7632は岩手の釜石振興開発、釜石三陸磯らーめん しお味。販売店によっては銀の三陸磯らーめんと呼ぶところもある。製造は秋田の八郎めん。なお姉妹品として金の袋に入った「釜石らーめん」という製品もあり、こちらは醤油味。大吟醸らーめんのことは銅と呼ぶらしい。
ウチではこの二社によるコラボ製品で「うにらーめん(No.7188、塩味)」「釜石大吟醸らーめん(No.7218、味噌味)」を以前紹介している。これらはみな税込300円オーバーの高額即席麺であり、麺をゆでた後に湯切りが必要でスープは別途熱湯で溶くという作り手に少々負担をかけるもの。同じ300円のカップ麺とは意味合いが異なるな。
食べてみて、価格と手間に見合った高い質感を持っている製品。但しうまみを貝と昆布に依存して、それが強すぎるように感じてしまった。情緒過多とでもいうか。
鶏や畜肉系は使われていないようで、味香りの方向性がかなり偏っており、決して全体のバランスを調和させる味造りではない。なので最初の数口は美味しいと思っても、食べる終盤頃になると飽きてきて、何かもうちょっとひと味足したくなる。
これはあくまで素で食べた時の感想であり、気の利いた良質な具を入れることで解決可能だろう。それによって持前の良い品質感が活きてきて、それこそ300円のカップ麺とは異次元の領域へと到達するだろう。
麺は2mm強の角断面。しっとりとした潤いがあり、また適度な粘りもあり、細い割にはひ弱さを感じずきちんとした重量感がある。ただ時間には少しシビアなようで、伸びが早いように感じた。ゆでるのは早めに切り上げるのがいいだろう。
スープは澄んだ淡い色で、かなり甘め。貝のダシがとても強く出ている。昆布だしも出ている一方で、鶏肉や豚などのうま味は感じられず、脂っ気も全くない。醤油の香りもしない。うま味と塩分が強く明確な意思を持った味なのだが、バランスとしてはやや偏っていて、少し単調さを感じる。
なので食べる終盤頃には飽きを感じるかもしれない。この単調さを補うような具を入れたいところだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | |
会社名 | 釜石振興開発 |
製品名 | 釜石三陸磯らーめん しお味 (製造は八郎めん) |
謳い文句 | 三陸釜石産魚介ベース 磯の香り漂う澄んだ塩スープがまさに三陸そのものです。 |
調理方法 | ゆで5分分離調理 |
質量 | 内容量125g/麺80g |
熱量 | 334kcal(1,398kJ) |
Na | ~g(食塩相当量8.3g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 2mm強の角断面、適度な潤いと粘りがあり細い割に重量感がある、経時変化は大きめ |
汁・ソース | 澄んだ淡い色、とても甘い、貝と昆布出汁が強いが動物系はなくアッサリ、脂分なし |
具・その他 | 塩分強し、麺もスープも質感が高いが少し単調さを感じる、これを補う具を入れたい |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/11/15 |
賞味期限 | 2025/02/01 |
入手方法 | 2024/10/14 道の駅かさま みどりの風 |
税込購入価格 | 300 JPY |