No.7622は中国の四川白家阿宽食品工业、阿宽 土豆泥泥面 孜然麻辣味。土豆はじゃがいもで、土豆泥泥はじゃがいもを潰したマッシュドポテトの意味になる。食べるまではじゃがいも澱粉を麺に練り込んだのが売りの製品だと思っていたが、そうではなかった。なお麺はノンフライ。孜然はクミンのこと。
同社製品は昔、阿寛が付かない白家名義の頃から日本の中華食材店でよく見かけたが、その殆どが春雨であり、小麦で出来た麺は結構最近(ここ十年以内)になってからだと認識している。総じて酸味と辛さが強烈な一方うま味が微弱で、日本人には勧め難い製品という印象を持っている。だが今回は「泥泥面」というネーミングが気になり購入した。
食べてみて、面白い!初めて経験する食感だよ。大量のじゃがいも粉末を入れてお湯を注ぐのだが、出来上がりはまさに澱粉系のドロドロした舌触りの粘度になる。ここに豆板醤系の味付けがされ、同社製品としては珍しくうま味が潤沢に出ている。
一方で麺はとても存在感が軽く、洋風スープにおけるヌードル麺という印象で、この製品の主役は麺ではない。とはいえ中国では珍しい小麦粉のノンフライ麺で、泥泥スープを下支えするような役割を果たしている。
初めて経験する食感が好奇心を刺激して、麺も具もショボいのに最後まで全然退屈せずに完食出来た。刺激やうま味も過不足なく全体として良いバランスを保っている。中国の即席麺としては珍しく総合評価に★3.0を付ける。(同社の製品を過去12回試食してきたが、総合評価の平均点は★1.50に留まっていた)
麺は幅2mmの薄い扁平断面で、表面は僅かにザラザラしている。ノンフライ麺だが密度が薄いというか、気泡感があるような軽い食感。あまり強く存在を主張することもなく、個性的なスープに従属する印象で、洋風スープにおけるヌードルという感じである。
スープはじゃがいもを潰したような、強くドロドロした澱粉質の舌触りで、とても新鮮な印象を受けた。麺よりもスープの方が炭水化物が多い感じ。味は担々麺か麻婆豆腐のような豆板醤系の香りがして、激辛ではないがしっかりと辛い。油の量は多いが、しつこくはない。この会社の製品としてはうま味がよく出ており、物足りなさは感じない。
具は人参とネギだけ貧弱だが、スープが面白いので退屈しなかった。
国名 | 中国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 6 926410 340502 |
会社名 | 四川白家阿宽食品工业 |
製品名 | 阿宽 土豆泥泥面 孜然麻辣味 |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | 内容量105g/麺60g |
熱量 | 419kcal(1,754kJ) |
Na | ~g(食塩相当量0.49g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・ねぎ)、調味油、フォーク |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの薄い扁平、表面はザラザラ、ノンフライ麺だが気泡感があるみたいな軽い食感 |
汁・ソース | 馬鈴薯澱粉のドロドロした舌触り、豆板醤系の味香り、強い辛さと旨味で退屈しない |
具・その他 | 具は貧弱、初めて経験する食感が好奇心を刺激する、面白いし全体のバランスも良好 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/11/01 |
賞味期限 | 2025/03/15 |
入手方法 | 2024/06/299 華僑服務社 |
税込購入価格 | 300 JPY |