No.7543はまるや君が代、地酒らうめん 味噌。新潟県の会社。干し麺一筋、創業明治18年(1885)とのこと。15年前に姉妹品のアゴしょうゆ味を試食している。製品名に「地酒」という名を使うだけあって、麺に日本酒と酒粕が練り込んであるのが特徴。
▲昔の地酒らうめん(アゴしょうゆ、2009年)
今回の味噌味とアゴしょうゆ味の他に塩味がある。面白いのは袋の印刷はすべて共通で、表面にある味の表示はシールを貼付け。裏面の原材料名やJANコードなどはアゴしょうゆ味のものが印刷されており、味噌と塩はその上からシールを貼付けることで対処している。なんとも手工業的な造りであるが、たぶん味噌と塩は出荷量が少ないため、袋の印刷コストを抑える工夫だろう。
食べてみて、麺もスープもしっかりした存在感があるが、その割に人への圧迫感が少なく肩に力が入っていない感じで、優しい印象の製品だと思った。
地酒らうめんという製品名を知った上で食べると僅かに麹のような甘い香りを検知できるし、これが全体の優しい印象に繋がっているのだろうと思う。一方で強く日本酒を意識させる程の酒臭さ、酒粕臭さはないので、知らずにアルコールを苦手とする人が食べてもたぶん大丈夫だろう。
麺をゆでる前に鍋にスープを入れること、お湯の必要量が700mlとこの手の製品にしてはかなり多めであることなど、世間の常識とは作り方が若干違うので、作り方の説明を熟読した上で製作に取り掛かることをお勧めする。
麺は2mm強の角断面で縮れはなく、表面は滑らか。輪郭は明確だがしっとりして柔らかめで、歯応えはやや曖昧。ゆで時間は短めの方が良さそう。酒粕が練り込んであるそうだが、強い香りはない。でも開放感のある麺である。
スープは濁った茶色で、大豆をすり潰したような粉っぽさがある。塩分は強めだが、豚のうま味に過剰感がなく自然な味。麺と同様に力んだ感じがしない、軽やかな味噌味である。僅かに唐辛子の刺激がある。
お湯の指定量が700mlと多く、麺よりスープを先に投入するなど、作り方が独特。麺もスープも高い品質感を持っているので、具も良質なものを入れたい。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 573128 183024 |
会社名 | まるや君が代 |
製品名 | 地酒らうめん 味噌 |
謳い文句 | 地酒の旨味・縄文雪つららの水使用 干し麺一筋 創業明治18年(1885) 味自慢 |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | 内容量115g/麺80g |
熱量 | 352kcal(1,474kJ) |
Na | ~g(食塩相当量8.5g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の角断面で縮れなし、滑らかで輪郭明確、歯応え曖昧、酒粕の匂いは殆どない |
汁・ソース | 濁り茶色、大豆を摺り潰した粒状感、塩分強し、自然な旨味で軽やか、唐辛子の刺激 |
具・その他 | 作り方が独特、麺もスープもしっかりしてるが軽快、質感が良いので具も良いものを |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/06/23 |
賞味期限 | 2024/10/29 |
入手方法 | 2024/05/28 ぽんしゅ館 |
税込購入価格 | 00 JPY |