No.7536は東洋水産、マルちゃん バミー ヌアトゥン。タイ語の表記はบะหมี่เนื้อตุ๋น で、牛肉煮込み麺。タイには即席麺購入で二度行ったが、牛肉味の製品は少数派という印象を持つ。
製造は東洋水産系の酒悦。No.7526で紹介したPrawn Mee(マレー風海老麺)と同様のアジアンシリーズ。他に台湾風の「鹹豆漿拉麺」もあったが、未購入のまま終売になってしまった。
しっかしアジア地域に弱い東洋水産がこのような企画をするのは違和感を否めない。東洋水産(現地名Maruchan)が圧倒的な支配力を持つメキシコや北米地方での有名伝統料理を即席麺化するのなら、強い説得力があるのになあ。
食べてみて、これは台湾風の牛肉麺にパクチーを強く効かせた製品だね。私の拙いタイの滞在経験ではこんな匂いは嗅いだことがなく、タイよりはむしろ台湾の夜市を連想してしまったよ。若干の醤油っぽさも出ているし、何よりも五香粉の香りが中華料理的。
商品としては、ジャンキーではあるがハッキリして分かりやすい味。具の牛肉も存在感が大きく、No.7526で紹介したPrawn Meeよりも(パクチーや五香粉の香りが嫌いでなければ)日本人には受け入れやすいだろう。それでいて異国情緒も十分感じられる。
しっかしアジア地域に弱い東洋水産が何故(日本における)タイ料理としては認知度の低い牛肉麺を採り上げたのだろう?と疑問に思うのだ。もしかしてタイ料理の象徴ともいえるトムヤムクン味のカップ麺を出したら、タイに工場を建てて事業展開している日清食品にはとても敵わないのが明白だからではないか、なので同じ土俵に上がらないよう牛肉麺に逃げた、とか邪推する。
麺は2.5mmの扁平断面で、輪郭や角は鋭くなく、表面がぬめるような滑らかさがある。気泡感はなく、密度が高い印象。なので安っぽさや脆さは感じない。粘りが強く、弾力感や軸方向への伸びがあり、ややグニャっとした鈍い歯応え。
スープはとろみがあり、五香粉やパクチーの香りが強く出ている。東南アジアの裏通りを歩く時のような匂いが漂ってくるが、食べる際はあまり気にはならない。牛肉麺みたいな香りが潤沢に出ていて、うま味は強く、軽い酸味と辛さがあり、華やかで強い味。
具の牛肉は薄いが、噛むと濃い味が染み出て有難味がある。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 377218 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん バミー ヌアトゥン |
謳い文句 | Stewed Beef-flaoor Noodles |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量83g/麺65g |
熱量 | 357kcal(1,495kJ) |
Na(麺具+汁) | (食塩相当量2.1+3.2g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(味付牛肉・チンゲン菜)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2.5mmの扁平、表面がぬめる舌触り、粘りと弾力感あり、高密度感、歯応えは鈍い |
汁・ソース | 弱とろみ、五香粉とパクチーの匂い、台湾の牛肉麺風、強いうまみ、軽い酸味と辛さ |
具・その他 | 牛肉は薄いが噛むと濃い味が滲み出て効果的、エスニック風だがタイっぽさは感じず |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/06/13 |
賞味期限 | 2024/08/15 |
入手方法 | 2024/05/19 yodobashi.com |
税込購入価格 | 264 JPY |