No.7531は徳島製粉、金ちゃんラーメンカップ鶏しお。同社の縦型カップ麺は現在「金ちゃんヌードル」と「金ちゃんラーメン」の二系統があり、金ちゃんに馴染みの薄い関東以北の人間にとってはこの二つのブランドの差は分かりにくい。前者は税抜希望小売価格が225円、後者は希望小売価格を設定しないオープン価格。実勢価格はヌードル>ラーメンで、明確な序列がある。
▲金ちゃんヌードル
見た目ではどちらが高級なのか判別が付かない。
徳島製粉の名を世に知らしめた袋麺をルーツとする金ちゃんラーメンが格下というのは納得いかない!という人もいるかもしれないが、今の若い人達は金ちゃんヌードルの方が知名度が高いだろうから仕方ないかな。外観デザインをみてもどちらが高そうかは判らないし。
食べてみて、うま味が過剰でしつこくなりそうなところを、唐辛子の刺激でうまくバランスと取っている印象。少しジャンキーさを感じ、あまり深みのある味だとは言えないが、嫌な味や香りはせず、気軽に小腹を満たす用途としては十分である。一方で麺の湯戻し時間が四分と少し長いところが「気軽に」を少し阻害しているかもしれない。
徳島製粉、金ちゃんの縦型カップ麺は今や他社での採用例が根絶してしまった樹脂製の二層カップおよび樹脂製フタを使い続けており、この絶滅危惧種というか即席麺国宝を絶やさないために、我々即席麺ファンは永遠に買い続けて応援する義務があるのだ。
麺は2mmの扁平角断面で、輪郭はやや曖昧。明確な気泡感がある古風な食感だが、懐かしさを感じて悪くない。湯戻しは少し長めの四分で、歯応えは鈍め。軽々しさはないが、軽快さも感じない。金ちゃんヌードルよりも存在感が少し弱いように思う。
スープは濁った淡い茶色で、心持ちトロっとした舌触りがあり、まろやかで甘め。そこへ唐辛子のチクチクした刺激が加わる。白湯っぽい鶏のうまみだけでなく、豚っぽいエキスも感じる。深みはないが、ダシは潤沢に出ている。
チップ状の鶏肉は硬いが、噛むと味が染み出てきて有難味がある。細かなメンマも歯応えがアクセントになっている。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 904760 010643 |
会社名 | 徳島製粉 |
製品名 | 金ちゃんラーメンカップ鶏しお |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | 内容量73g/麺60g |
熱量 | 333kcal(1,394kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.8+3.4g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(味付鶏肉・メンマ・ねぎ・唐辛子) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの扁平、輪郭は曖昧で気泡感がある、歯応え鈍めで軽快さに欠ける、古風な食感 |
汁・ソース | 濁った淡い茶色で弱とろみ、甘くまろやか、唐辛子の刺激、深みはないが旨味は潤沢 |
具・その他 | チップ状の鶏肉は硬いが噛むと濃い味が滲み出て効果的、強い旨味を辛さでバランス |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/06/06 |
賞味期限 | 2024/10/30 |
入手方法 | 2024/05/19 yodobashi.com |
税込購入価格 | 170 JPY |