No.7519 ヤマダイ ニュータッチ凄麺 熟炊き博多とんこつ

No.7519はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 熟炊き博多とんこつ。この製品を食べるのは11年ぶり。今ウチは原則的に一度試食記を上げた製品は余程の大きな変更がなさそうな限り10年間試食記を書かないことにしており、昨年その制約が解けたばかりの製品。

▲11年前(2013年)の凄麺、熟炊き博多とんこつ
この写真の丼は雷紋(ぐるぐるマーク)の色が時計回りに
黄色→赤→青で現在のものと同じ。しかし・・・

▲17年前(2007年)の凄麺、博多ラーメン熟炊き豚骨
丼は現在のパッケージ写真と同じものらしい
だが雷紋の色の並びが逆(時計回りに
黄色→青→赤)なので、写真が裏焼きなのかも?

凄麺の熟炊き豚骨を最初に食べたのは2007年で、その時と今の調理例写真を見比べると丼が同じ柄のものを使っていることに気が付いた。フタ裏面に印字された「裏ばなし」にも丼の話が書かれている。ウチが袋麺の試食で使う丼とそっくりなので親近感が沸くよ。

▲現製品のフタ裏に印刷されている「裏ばなし」

▲ウチの袋麺試食用丼、よく似ているなあ
雷文の色順は17年前の凄麺と同じ

とまあパッケージの雰囲気が昔から殆ど変わっていないので、中身も殆ど同じなのだろうと勝手に推測しながら試食を行った。

食べてみて、わざとらしい臭みや妙にコッテリした演出がなくスッキリした中に、寸胴鍋で長時間豚骨をグツグツ煮出したような匂いが漂う本格的豚骨味である。これは以前に試食した熟炊き~と同様の印象なのだが、今回の品はスッキリを越えて少し殺風景な印象を持ってしまった。何かが足りない?

改めて過去の製品とスペックを比較すると、No.3646(2007年)とNo.5136(2013年)は液体と粉末のダブルスープだったのが今回の品は液体のみとなり、紅生姜が消滅。No.3646からはメンマが消えてNo/5136からはキクラゲがなくなった。品目の数が減ることが必ずしも質を落とすことになるとは思わないが、随所にコストダウンの黒い影がチラホラ見え隠れするようでもある。

この製品を昔食べた時と比べて、私が期待するものとは少し違う方向へ移行していったように感じた。もっともこれは即席麺で豚骨ラーメンを知った関東圏の人間の受け止め方であって、博多で屋台や店舗の豚骨ラーメンを食べまくっている人は、また違った感想を持つのかもしれない。

パッケージデザインが殆ど変わっていないからといって、中身も据置きだとは考えない方がいい。

麺は2mm弱の細い角断面で、縮れは殆どなく、そうめんのような舌触り。湯戻しは二分と短く、輪郭や角にシャープさはないが、ぶよぶよした弾力感はなくしっかりした印象で、頼りなさは感じない。

スープは淡く白濁して、弱いとろみがある。獣臭い匂いや特徴的な香りはせず、またギトギトした脂っぽさもない。でも根底には芯の強そうな豚骨の旨みが出ている。ただ、11年前に食べた記憶と比べて、味や香りの手数が減ったような気がする。

具は薄いチャーシューと後入れの胡麻と大量のネギで、必要最低限のシンプルさ。昔はキクラゲや紅生姜も付いていた。

国名 日本
ジャンル カップラーメン
EANコード 4 903088 015521
会社名 ヤマダイ
製品名 ニュータッチ凄麺 熟炊き博多とんこつ
謳い文句 じっくりと炊き出した濃厚こってりスープ ゆでたての旨さ、再現! コシのあるストレート細麺
調理方法 熱湯2分
質量 内容量110g/麺60g
熱量 359cal(1,503kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.6+5.8g)
付属品 液体スープ、かやく1(味付豚肉)、かやく2(ごま・ねぎ)
ノンフライ麺
湯切り 不要
2mm弱の細い角断面、縮れはなく素麺のような舌触り、鋭さはないが引締まった印象
汁・ソース 弱とろみ、作為的な臭みや脂っぽい演出はなく芯の強い味、昔より味の手数が減った
具・その他 豚肉は薄くネギが妙に多い、昔あった紅生姜やキクラゲは消え、全体的に素っ気ない
総合評価 ★★★3
試食日 2024/05/17
賞味期限 2024/08/12
入手方法 2024/04/12 コーナン
税込購入価格 257 JPY