No.7493は横浜の創健社、湯麺(タンメン)。とてもシンプルな製品名だね。麺の製造は福島の五十嵐製麺で、ここは即席の喜多方ラーメンで有名なところ。スープの製造は福岡の一番食品で、全国的な協業体制によって出来た製品だといえる。
動物性素材を使わないPlant-Based食品であり、ノンフライの上に最近では珍しい(汁ありのラーメンなのに)湯切りを要する麺を使うなど、スペックを見る限りは理想主義的な製品だと思える。
一方で理想を追い求めすぎた製品は、得てして現実的な美味しさからかけ離れてしまうきらいもあるので、そのへんの駆け引きやさじ加減をどのようにやっているかが見どころだと思う。
食べてみて、雑味が少なくクリアな味だという印象。動物性素材不使用ながらもうま味や力感に不足はなく、歪んだ理想主義的のような居心地の悪さは一切ない。喜多方ラーメンを彷彿させる麺も頼りになるもので、総じて素性はとてもよい。
ただ正直言って、きちんと整ってはいるけれど、おもてなしとか人懐っこさに欠け、やや間口が狭い印象もある。新しくて綺麗だけども少し不便さや至らなさのある、新築の家に引っ越した直後のような気分になってしまった。これを解消するにはすこし毒のある(←比喩です)具を注入することかもしれない。
麺は幅3.5mmの強い扁平断面で、輪郭は穏やかで、表面はツルツルしている。粘りがありじわっとした噛み心地で、重量感も大きい。僅かだが小麦粉のいい香りが漂う。麺の製造は喜多方の五十嵐製麺だそうで、同社の喜多方ラーメンに通じる食感である。
スープは透明感があり、液体スープらしい滑らかさがある。動物性素材は使っていないが、十分な力感や存在感が出ている。うま味も全く不足感はない。とても存在感があり整っている味である。麺の湯切りを行なうため雑味がなくノイズレスという印象。一方でやや優等生っぽいというか、綺麗すぎる気もする。辛い刺激はない。
なので少し荒々しかったり、鋭い要素を盛り込んだ具を入れると、豊かな味わいになると思われる。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901735 024339 |
会社名 | 創健社 |
製品名 | 湯麺 (麺は五十嵐製麺、スープは一番食品) |
謳い文句 | 国産小麦の小麦粉使用 塩と野菜のうま味合わさる純植物性 素材の風味を活かした本格液体スープ 化学調味料無添加 |
調理方法 | ゆで4〜5分分離調理 |
質量 | 内容量112g/麺80g |
熱量 | 370kcal (1,549kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.0+4.6g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 幅3.5mmの扁平、輪郭は穏やかで表面は滑らか、粘る歯応え、喜多方ラーメン的食感 |
汁・ソース | 透明な淡い色、真面目な塩味、動物性素材無しでも旨味や力感に不足なし、刺激なし |
具・その他 | 麺を湯切りするので雑味無し、真面目に整いすぎている印象もあり、具で調整したい |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2024/04/10 |
賞味期限 | 2024/06/03 |
入手方法 | 2024/02/09 Bio-Ral |
税込購入価格 | 257 JPY |