No.7468は台湾の統一企業、統一麵 肉燥風味。豚肉そぼろ味。古風なデザインで、袋版の発売は1971年。もう半世紀以上の歴史を持つ(カップ版は不明)。台湾製即席麺の黎明期に発展を牽引した製品の生き残りという意味で、日本で言えばチキンラーメンやサッポロ一番に相当する位置付けだといえよう。台湾でコンビニやスーパーへ行くと、数種類の姉妹品を含めてこの横縞模様の統一麵が必ず置かれている。
▲袋版の統一麵 肉燥麵(風味)(2011年)
▲昔の統一麵 肉燥麵(風味)(2006年)
イラストを含め殆ど変わっていないね
ウチがカップ版の肉燥風味を紹介するのは2006年のNo.3348以来18年ぶり。YouTube動画を始めたのがNo.3370以降なので僅かに間に合わなかった。よってTonTanTin動画で本製品を扱うのは今回が初めて。
食べてみて、昔の印象のままの優しい味。全体的に緩く、大らかな気分にさせてくれる製品。日本の定番商品もそうだが、いつもずっと変わらぬ味というのは人々の心の拠り所であり、久しぶりに食べると「ああ、帰って来たぞ~」と心の中で叫ぶのだ。
豚挽肉を玉ねぎと共にカリカリになるまで醤油味で炒めたようなコッテリした油っぽさが出ている一方で、スープのベースは椎茸と昆布のあっさりした和風っぽいもの。この二つの対比が一つの個性になっている。カップ版は袋版にはない硬い豚肉チップが入っているのも特徴。たまに食べたくなる味である。
麺は幅2mmの薄い扁平断面で、ボリューム感は弱い。輪郭は明確だが気泡感があり、軽くて頼りない食感。麺を油で揚げた香ばしさが強く漂ってきて、ジャンキーだけども食欲を誘う。時間による伸びは大きめ。
スープは透明感がある淡い茶色で、醤油濃度は薄い。ポークの他に椎茸や鰹節による和風っぽいうま味が出ている。調味油のラードの匂いが麺の香ばしさとよく合っている。揚げ玉ねぎの匂いも効果的。辛い刺激はない。
肉と大豆蛋白質によるチップは結構硬くて、ソフトな麺に対してやや異物感があるが、胡椒の刺激があって味的にはいいアクセントになっている。
国名 | 台湾 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 710088 410290 |
会社名 | 統一企業 |
製品名 | 統一麵 肉燥風味 |
謳い文句 | 特大號 Minced Pork Flavor Instant Noodles |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量85g |
熱量 | 417kcal (1746kJ) |
Na | 1.556g |
付属品 | 粉末スープ(豚肉チップ・ねぎ入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの薄い扁平、輪郭明快、気泡感があり頼りない、揚げ物の香ばしさ、経時変化大 |
汁・ソース | 透明感がある淡色、椎茸や昆布の旨味、豚挽肉と玉葱を醤油で炒めた香り、刺激無し |
具・その他 | チップ状の豚肉はかなり硬いが胡椒の刺激が効果的、古風だが変わらぬ味で安心する |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2024/03/06 |
賞味期限 | 2024/03/17 |
入手方法 | 2023/11/02 小北百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 20 TWD (≒93 JPY) |