No.7436は台湾の統一企業、拉麵道 日式味噌風味。拉麵道は日本のラーメンを強く意識した製品群で、味噌味の他に豚骨味、カップ版の他に袋版もある。
ちなみに前回香港の日清食品が製造する出前一丁で、台湾向けの仕様のみとんこつ味を「猪骨」でなく「豚骨」と表記する謎について言及したが、今回の品も「豚骨」である。台湾でも豚のことを一般的に「猪」と書くのだが、日本との関連を強調する場合は「豚」になるのでは?と推測している。
▲七味唐辛子包が入っている筈なのだが・・・
今回の品、説明書きによると七味唐辛子包が付いている筈なのに入っていなかった。台湾のYouTuberによる製品紹介動画を観るとしっかり入っている。製造不良品に当たっちゃったよ~(泣)
▲左上には「内附 七味唐辛子 風味包」とある
食べてみて、本来あるはずの七味唐辛子が無いというハンディはあるものの、それを差し引いても麺もスープも焦点がボケたような、厳しさに欠ける味噌味という印象を受けた。もっともこれは日本人の考える味噌ラーメンとは少し違っているということで、台湾の人達が持つ味噌ラーメンのイメージに沿っているならば、それで正しいのだろう。購入するのは殆どが台湾人なのだから。
面白いと思ったのは鰹や昆布などの和風だしがかなり明確に主張していること。具のワカメやなるとを含めて日本の海産物を意識させる。もう少しバランスを整理すれば、台湾風味噌ラーメンという独自のジャンルを築けるかもしれない。
麺は幅2mmの薄い扁平で、ボリューム感に乏しい。表面はザラついていてスープが絡みやすい。気泡感は少ない。軸方向への弾力感がありダラ~ンと伸びる感じで、強い味噌味のスープを麺が 受け止め切れていない印象がある。
スープは明るい印象の味噌味。甘めで、鰹や昆布などのうま味がかなり強く出ており、ちょっと浮ついた感じもある。脂っぽさは控えめで、濃厚という感じではない。本来ならば七味唐辛子が付いているようだが、試食品には入っていなかった。そのためか、ちょっとボンヤリした印象がある。
具のわかめは、日本のカップ麺では見たことがないほど薄い。ナルトは小さくて硬めだが、ちゃんと赤い渦巻模様が入っている。
国名 | 台湾 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 710088 831439 |
会社名 | 統一企業 |
製品名 | 拉麵道 日式味噌風味 |
謳い文句 | 熟成スープ 老舗の味を伝承した味噌のコク深さが薫る。甘口の味わい。内附七味唐辛子風味包 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量80g |
熱量 | 345kcal (1444kJ) |
Na | 1.856g |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ(わかめ・なると・ねぎ入り)、七味唐辛子(入っていなかった) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mmの薄い扁平でボリューム感に乏しい、表面がザラつきスープが絡む、弾力感大 |
汁・ソース | 明るい印象の味噌、甘めで鰹や昆布の旨味が強いがやや浮ついた感じ、脂っ気は弱い |
具・その他 | ワカメが薄い、あるはずの七味唐辛子が付いておらずボヤけた印象、厳しさに欠ける |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/01/18 |
賞味期限 | 2024/02/09 |
入手方法 | 2023/11/01 勝立生活百貨 (Taiwan) |
税込購入価格 | 35 TWD (≒163 JPY) |