No.7353は山形県南陽市の石黒製麺、米沢ラーメン 辛子味噌。主に蕎麦などの棒状麺を扱う会社で、ウチが紹介するのは今回が初めて。スープの小袋には一番食品と書かれている。私は米沢ラーメンに確固たるイメージを持っていないのだが、過去の試食記を検索したら米沢の名前を使った製品が二件引っ掛かった。ちなみに旧カネボウフーズと加ト吉で、実質的に同じところだね。
マルタイみたいな棒状ラーメンで、二食入だが一食毎にテープで巻いた結束はされておらずバラけている。こりゃゆでる前に重さを測り半分に分ける作業が生じて面倒だなあ、と思ったが、開封してよく見たら一食毎にパックされていた。作る直前になって気付いたよ。
食べてみて、麺に個性あり。細めの正方断面なのだが、しぶとい粘りを持つもちもち食感。重量感も結構ある。麺の見た目が似ている九州系棒ラーメンの粉っぽい素っ気なさとは対照的であり面白い。
パッケージの図柄が素朴なため、スープは飾りっ気のない味噌に唐辛子を足しただけのような、東北地方の厳しい冬を連想させる不器用な味を想像したのだが、いやいやうま味の出し方や香り付けなどは意外に近代的。しぶとい麺との相性も良。ただちょっと塩分が強すぎるかな(麺+スープの食塩相当量10.0g)。
麺は2mm強の角断面で、ウェーブ付き麺とのことなのだが、揚げ麺のような縮れはなくほぼストレートである。表面は少しザラついて、スープの絡みが良さそう。もちもちした粘りと重量感があり、九州の棒状ラーメンとは全然違う食感。ゆで時間は短めが良さそうに思えた。
スープは赤いラー油が浮いている。塩辛さが突出しており、唐辛子の刺激はちょい辛程度。ポークのうま味が良く出ていて、香辛料は複雑。一歩間違えるとピリ辛豚骨や担々麺の領域に入ってしまいそうな味だが、辛うじてみそラーメンの範疇に留まっている印象。味噌の香りは意外に開放感がある。
スープがかなり塩辛く、これを緩和する方向の具を入れたい。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 970557 353071 |
会社名 | 石黒製麺 |
製品名 | 米沢ラーメン 辛子味噌 (二食入) |
謳い文句 | ピリッと辛いこってり味 スープの旨みが絡むウェーブ付麺 |
調理方法 | ゆで3.5〜4.5分分離調理 |
質量 | Net250/麺80x2g |
熱量 | 355kcal (1486kJ) |
Na | ~g(食塩相当量10.0g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ (棒状麺) |
湯切り | 要 |
麺 | 2mm強の角断面、ウェーブ付らしいが明確な縮れはない、もちもちした粘りと重量感 |
汁・ソース | 塩分が強くピリ辛、味噌の香りは開放的、ポークの旨味、香辛料は複雑、現代的な味 |
具・その他 | 塩辛さを緩和する具を入れたい、棒状麺だが九州系とは別物、他にない個性がある品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/09/12 |
賞味期限 | 2023/10/31 |
入手方法 | 2023/07/12 国見SA鬼わさび本舗 |
税込購入価格 | 413 JPY / 2p |