No.7318はとみ川、子供がまだ食ってる途中でしょうがラーメン 醤油。とみ川は北海道富良野の実在ラーメン店だが、今回の品に関してはあくまで販売者。実際の製造は麺が佐々木製麺所、スープはアイビック食品。透明フィルムに素材色の紙を巻き付け単色印刷を施した、シンプルながらも斬新な構造のパッケージで印象にも残る。
製品名はTVドラマ「北の国から’84夏」の中で田中邦衛さんが喋る名セリフからとったもの。私は観ておらず知らなかったが、このセリフで検索するとYouTube等で該当シーンを見ることができる。「しょうが」といっても生姜の匂いがプンプン漂う訳ではない。製品には「フジテレビ承認」と記されている。
食べてみて、これ見よがしの華やかさはないものの、大地にしっかりと根を下ろしたような、北の国を彷彿させる味だと思った。化学調味料「0(ゼロ)」を標榜するが、うまみに不足なし。麺もやや鈍さを感じる歯応えを含め、即席というよりは生麺に近い食感があると感じた。
TVドラマの該当シーンは薄暗いラーメン屋の中で、親子が本音をぶつけ合う際中に店員が食べかけのラーメン下げようとした時、止めろ!という意図で発した言葉である。決して楽しかったりワクワクする気分の状況ではなく、シリアスな状況下のラーメンである。
今回の品も気分を高揚させる要素は殆ど無く、むしろじっくりと落ち着かせるような味であり、この点でTVドラマの内容との連携が配慮されているなあ、と感じた。誰かと腹を割って真剣な話をしたい時に食べるラーメンとして好適・・・って、そんなシーンは滅多にないか。
麺は幅2.5mmの角断面で、角は丸められており穏やかな舌触り。コシはあるが、歯応えはじんわりと噛み切る感じで鈍め。見た目も香りも地味だが、重心が低そうな安定感や重量感がある。乾麺というよりも生麺に近い食感がある。
スープは濁り感がありとろっとした舌触り。鶏ガラだしの醤油味で、魚粉というか鰹節の香りが強く、また昆布だしもよく効いている。化学調味料不使用だが、うま味に不足感はない。スープの濃縮率が低いようで、とても自然な喉越し。辛い刺激はない。
麺と同様に重心の低そうな、安定感のあるスープである。どんな具を入れても受け容れてくれるだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 571327 730018 |
会社名 | とみ川 |
製品名 | 子供がまだ食ってる途中でしょうがラーメン 醤油 (麺:佐々木製麺所 スープ:アイビック食品) |
謳い文句 | 「北の国から’84夏」 ※しょうがはお好みで御用意ください |
調理方法 | ゆで4〜5分分離調理 |
質量 | Net141/麺90g |
熱量 | 434kcal (1817kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.2+5.8g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 2.5mmの角断面、穏やかな舌触り、重量感大でコシは強いが鈍い歯応え、生麺に近い |
汁・ソース | トロッとした濁り、鶏ガラ醤油で強い鰹節と昆布の旨味、化調不使用だが旨味は十分 |
具・その他 | 辛い刺激なし、具を選ばない包容力がある、華やかさは皆無だが安定感がある深い味 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2023/07/16 |
賞味期限 | 2023/07/17 |
入手方法 | 2023/07/07 道の駅てしお |
税込購入価格 | 432 JPY |