No.7306は東洋水産、マルちゃん ごつ盛り ちゃんぽん。存在は意識していたが巡り合わせが悪く、今まで購入の機会に恵まれなかった。丁度東洋水産の在庫が尽きた状況で安売りの現場に遭遇し、「今だ!」と買い物カゴに放り入れた。実売百円近辺の安価で大盛りのちゃんぽんというのは、ありそうでいて実はあまり類を見ない。少し小ぶりだが大黒食品工業のマイフレンドビックぐらいかな?
原材料高騰のこの折、百円程度の大盛りちゃんぽんに海老やイカや豚肉が入っているなどという淡い期待をするのは罪、と自らの欲望に制約を課す。そうした物質的享楽(具)ではなく、精神的勝利を獲得できるか否かがこの製品の価値となろう。
食べてみて、高級とか上質という印象は全然無いが、それなりにちゃんぽんらしさの演出が出来ていて、満腹感を得ることも出来る。これが百円近辺なのだから、十分な存在価値があると思う。
あまりお金が掛かっていないことは食べていても判るのだが、見切りの判断が適切で、貧相さを感じさせない。具は肉も魚介も無いけれど、スープの情報量が多くて隙間がない。一方キャベツやキクラゲが歯応えで主張し、丸断面でモッサリした麺も存在感がある。結果的にあまり不満を感じないのだ。
さまざまな要素における取捨選択のバランス感覚の優秀さが感じられ、さすがは大企業の製品だと思わせられる。工業製品において高級で高額なものは物量を投じて比較的簡単に作れるが、安くて良いものを作るときこそ手練れのエース級職人が要る、という原理原則が即席麺にも通じるのだろう。
麺は3mm弱の太めで、角は落とされていて優しい舌触り。重量感は結構あり、気泡感も少ないが、コシとか芯の強さは無く、鍛えた感じの麺ではない。おおらかというか、やや鈍重な食感。量はかなり多い(麺90g)。
スープは淡い色で僅かなとろみがある。海鮮とポークのうま味がよく出ているが、あまり深みはなく、価格相当という感じ。粉末スープ主体の味で、嫌味は無く、液体スープは実質的に調味油といえる。黒胡椒の刺激がある。
具はキャベツやコーンとカニカマで、肉や魚介は無し。キクラゲは歯応えが明確。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901190 362986 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん ごつ盛り ちゃんぽん |
謳い文句 | 食べごたえのあるもっちりとした太麺 麺90g大盛(当社比) |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net114/麺90g |
熱量 | 489kcal (2047kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+5.2g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(キャベツ・コーン・かに風かまぼこ・きくらげ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 3mm弱で太め、角は落とされて優しい舌触り、重量感があるががコシはなくやや鈍重 |
汁・ソース | 僅かなとろみ、海鮮と豚の旨味、粉末っぽく深みはないが嫌味もない、黒胡椒の刺激 |
具・その他 | 大きなキャベツ、キクラゲは歯応えで主張、質感は程々だが安価に満腹感を得られる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/06/08 |
賞味期限 | 2023/09/27 |
入手方法 | 2023/04/20 クリエイトSD |
税込購入価格 | 106 JPY |