No.7289は中国の白象食品、汤(湯)好喝 招牌猪骨汤面。猪は豚のことで豚骨ラーメン。高級感があるパッケージ。
白象食品は中国の即席麺製造企業で三番手あたりに位置するが、中国の市場規模自体が世界の中で図抜けて大きいので、その生産量も膨大である。一方で同じ中国の上位二傑、康師傅や今麦郎の製品は昔から日本へ入っていたが、この白象は名前は知っていても入手できずにずっと悶々としていた。結局私は2016年のシンガポール遠征で初めて同社の製品を購入。さらに先日国内で売られているところに遭遇し買ったのが今回の品で二回目の白象体験。知らなかったことが少しずつ明らかになっていくのはとてもワクワクするね!
食べてみて、獣の匂いがする!日本の即席麺では絶対にあり得ないような強い動物の臭み。これはダメな人は即座に拒絶反応を起こすレベルだろう。私は大抵のものは食べられるのが特技・美点だと思っているが、それでもこれ以上匂いが強ければ常食は遠慮したいと感じた。
でも考え方を変えれば、これこそが海外即席麺の醍醐味である。異国の食べ物が、舌や鼻を通じでダイレクトに入力される驚き。そしてそれなりに規模の大きな会社の製品がこの味を出してくるということは、これが中国国内で許容されていることの証であり、中華人民のための味、日常生活の味だということである。そう思うと、中国の田舎の家庭が脳内に浮かんでくるようだ。
ちなみにこの製品、麺を600mlのお湯で4分(3分経ったらスープを入れかき混ぜ更に1分ゆでる)ゆでるように指示があるのだが、これだと麺がヘロヘロでだらしなくなり、スープも寝ぼけた味になってしまう。今回五食パック品を買ったので条件を変えながら試行錯誤をした結果、お湯を450ml、ゆで時間は2分半が比較的私の好みに近くなった。お湯の量を減らすことは獣臭さがより強くなるのだが、ボケた味になるよりはましである。
麺は2mm強の細めの角断面。表面は少しザラついていて、ベトつかずにサラッとした舌触り。そこそこ粘りがあるものの、コシはなく歯応えは単調。ゆで時間は指示通りの四分だと柔らかすぎてひ弱な印象になるので、早めに切り上げるのがいいだろう。
スープは乳状感がある淡い茶色。日本の即席麺ではあり得ないような脂っぽい獣臭さがあり、拒絶する人も多いだろう。生姜や葱などで臭みを消すことは考えていないようだ。甘めで、豚骨や鶏のうま味は必要十分で、辛い刺激はない。ただ指示通りのお湯の量だと寝ぼけた感じの味なので、少し濃いめに作る方がいい。スープの質感自体は液体の長所を生かしていて悪くない。
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 935270 641858 (5p:641971) |
会社名 | 白象食品 |
製品名 | 汤好喝 招牌猪骨汤面 |
謳い文句 | 高湯面 |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net106/麺82.5g |
熱量 | 474kcal (1986kJ) |
Na | 2.67g |
付属品 | 液体スープ、かやく(豚挽肉・キャベツ・人参・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の角断面、表面は粗くサラッとした舌触り、粘るがコシはなく、歯応えは単調 |
汁・ソース | 乳状感がある茶色、強い獣臭さは食べる人を選ぶ、甘めで旨味は十分、辛い刺激無し |
具・その他 | 質感は良いが個人的にはこれ以上獣臭さが強いと厳しい、日本製品ではあり得ない味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/05/17 |
賞味期限 | 2023/08/21 |
入手方法 | 2023/03/22 JJTストア |
税込購入価格 | 828 JPY / 5p |