No.7283は中国の商丘市同福食品、掌记　小龙虾拌面。小龙虾は日本の漢字表記では小龍蝦、ザリガニの意味になる。拌面は汁なし麺、湯切りで作る焼かない焼そばのようなもの。商丘市は河南省にある都市。

この会社の製品は初めて紹介するもので、情報が極端に少ない。どうも流通の経路によって複数のブランドを使い分けているようで、メインは同碗福。あと食客丰（豊）というブランドが比較的よく検索に出てくるが、今回の「掌记」は全然引っ掛からない。

まあ、私はこのような得体の知れない製品に接することに至上の喜びを感じるので今回の品も大歓迎。超難解の謎解きをするような気分で臨むこととする。

食べてみて、小細工が無いというか、少し雑な造りだと感じた。素材の匂いや強烈な調味料がダイレクトに体内へ入って来るようで、それが良質なものであれば誉め言葉になるのだが、そうではないのでちょっとキツいな。もうちょっと尖った部分を丸めて誤魔化して、安い素材を使いながら上手く騙して欲しい。かなりの強い味に隠れて、ザリガニ臭は殆ど目立たないのも残念。

また麺も締まりがなく鈍重。海外では日本ほど麺にコシを求めていないようなのでその辺は考慮すべきだが、太い麺を丼お湯入れ方式で湯戻しするため、こうなることは必至。

国や地方によって食文化や嗜好も異なるのは承知の上で言うと、今回の品に関してはこういう製品を作って顧客に満足してもらおう、という意志があまり見えないのだ。有り合わせの素材を使い適当にでっち上げたような印象を受けた。

と、苦言を呈する反面、日本の即席麺ではまず得られないようなインパクトがある製品でもあり、とても面白かった。この会社の製品はあと二個あるんだけど、同じような感じかな？

麺は3mmの太い丸断面で、丼お湯入れの湯戻しなので気泡感が強い。だが結構硬めで、軽い食感なのに存在感は強い。歯応えは鈍く、ジワッと噛み切る感じ。油の温度が低いのか、揚げ物の香ばしさは控えめ。

ソースは醤油ベース。唐辛子と花椒の刺激が強烈で、また塩分も強い。ザリガニの香りはこの強い味に隠れて目立たない。海老やカニをちょっと下品にしたような感じだが、弱い匂いなので嫌味は感じない。うま味は弱い。

細かくてゴムみたいな弾力感があるザリガニの肉が入っているが、存在感は低い。ふりかけは少量の海苔とゴマで香りも弱く、あまり有難味は感じない。

国名	中国
ジャンル	袋汁なし麺
EANコード	6 951454 406389
会社名	商丘市同福食品
製品名	掌记　小龙虾拌面
謳い文句	麻辣新口感　吃着就是爽
調理方法	丼お湯入れ4分お湯切り
質量	Net116/麺90g
熱量	506kcal (2119kJ)
Na	～g（食塩相当量3.6g）
付属品	液体ソース（ザリガニ肉入り）、ふりかけ（胡麻・のり）
ノンフライ麺	×
湯切り	要
麺	3mmの太い丸断面、気泡感が盛大、硬めで鈍重な歯応え、揚げ物の香ばしさは控えめ
汁・ソース	醤油ベース、強い唐辛子と花椒の刺激、塩分もきつい、ザリガニの匂いは目立たない
具・その他	細かなカニ肉はゴムっぽい食感、ふりかけは存在感小、全体的に素朴で荒っぽい印象
総合評価	★★2
試食日	2023/05/08
賞味期限	2023/08/14
入手方法	2023/03/22 JJTストア
税込購入価格	238 JPY