No.7239はベトナムのColusa-Miliket、MILIKET Mì Hiệu Hai Tôm, Hương vị Tôm Chua Cay Cao Cấp。酸っぱ辛いハイクラス双頭海老味。ベトナムの固有種ともいえる紙の袋(内側に防湿用の樹脂膜がラミネートされている)に少ない色数の印刷で双頭海老の絵が描かれた製品。
類似の製品は競合のVIFONやVị Hươngブランドにも存在するが、一番よく見かけるのがこのMILIKETブランドである。どの会社が最初にこの形態を作り出したのかは調べ切れていないものの、どうやらベトナム戦争末期~終結後(1975年頃)の混乱期に登場したらしい。
食べてみて、パッケージも中身もベトナムらしさに溢れる製品である。現在の日本の即席麺からは遥か彼方の存在と言え、強いて言えば同じ丼お湯入れ方式を採る日清のチキンラーメンに揚げ麺の香ばしさと化学調味料らしさ全開の平板な味(決して貶すものではなく、これも一つの趣だと思う)で僅かな共通項があるという程度か。
まあベトナムの即席麺も大多数はシズル感溢れる鮮やかな写真を載せており、防湿処理を施した紙基材のパッケージを使うなんてむしろコスト面で不利だと想像する(価格は4,600VND≒26円で、最底辺クラスよりは高い)。なのに敢えてそれをやるのはレトロっぽさの演出であり、懐かしさを肴に食べてちょうだい、というメッセージだと理解する。これは絶滅危惧種として優先的に保護すべき、ベトナム即席麺の様式美あるいは伝統芸能だね。
麺は幅2mmの細い角断面で、表面は粗く、気泡感が盛大にある。食感は良く言えば優しいが、悪く言えば曖昧でシャキッとしない。湿気た煎餅みたいで、日本人には好まれないだろう。でも、慣れてくるとこれも一つの個性だと感じてくる。
スープは透明感が残る橙色で、ほのぼのしたパッケージとは裏腹にかなり辛い。エビの香ばしさと若干の酸味が出ている。しかしタイのトムヤム味と比べると鋭さは弱くまろやか。うま味は強く出ているが、奥の深さは感じない。
調味油の中にニンニクの欠片が入っており、これが結構効果的。
国名 | ベトナム |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 934579 011339 |
会社名 | Colusa-Miliket |
製品名 | MILIKET Mì Hiệu Hai Tôm, Hương vị Tôm Chua Cay San Pham Cao Cấp |
謳い文句 | Two Shrimp Noodles Brand Premium Products High-Class, Spicy Shrimp Flavor |
調理方法 | 丼お湯入れ4分 |
質量 | Net75g |
熱量 | ~kcal |
Na | ~g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(野菜蛋白質・ねぎ)、調味油(ニンニク入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの細い角断面、表面は粗く気泡感は盛大、曖昧で湿気た煎餅みたいな鈍い歯応え |
汁・ソース | 透明感が残る橙色、かなり辛く海老の香りと弱い酸味、タイのトムヤム味より穏やか |
具・その他 | 調味油の中のニンニクの欠片が効果的、外観を含め良くも悪くもベトナムらしい製品 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2023/02/28 |
賞味期限 | 2023/04/12 |
入手方法 | 2022/12/01 Big C (Vietnam) |
税込購入価格 | 4,600 VND (≒26 JPY) |