No.7198は寿がきや食品、全国麺めぐり 奈良天理ラーメン。2009年の10月に食べて以来(No.4219)だから約13年ぶりだね。なお同社には袋版の奈良天理もあり、これは2021年6月に試食している(No.6920)。しかし袋版は全国麺めぐりシリーズではなく、また今回のカップ版ほどはスタミナを強調していないため、見比べると少し温度差を感じるな。開発チームが違うのかな?
初めて天理ラーメンなるものに接したのはカップ麺であり、結構いいかも?と思った(1999年)。その後すぐに奈良へ行く機会に恵まれ店舗の天理ラーメンを食べ、好きになった。即席麺は未知の世界に接するための覗き窓のようなものだな。
食べてみて、これ見よがしな派手さはないが、麺もスープも具もじっくりと丁寧に作られていて、心地よいラーメンだと思った。
白菜の水分がジワジワとあふれ出ていて、その汁の溜まった中をニンニク唐辛子ニラが自由気ままに漂っているような感覚。バックボーンはきちんとしているが、ギスギスした鋭角は舐めて整えられている。キーワードは安定と調和だな。
と、詩的表現をしたくなるような、情緒性に富んだ製品である。甘いの辛いのしょっぱいの、麺の香り歯応え舌触り、そんなのは当然のように問題のないレベルに達している。凄腕のミュージシャンが高度な技術を駆使した上で魂を注ぎ込んでグルーヴする、そんな域に達していると思った。(判り難いけど精一杯誉めているんだよ)
麺は幅2mm強の細め。舌触りや歯応えがしっとりとしていて穏やか、鋭さや硬さは一切感じられない。快活な印象ではないものの上質な仕上がりで、百円近辺のノンフライ麺とは別格の仕上がりである。
スープはやや濁り感がある醤油味。白菜やニンニクをじっくり煮込んだような、野菜とポークのうま味が良く出ている。唐辛子の辛さは柔らかく、強く尖った刺激はない。自然な味で、一晩置いたスープのようなこなれた味になっている。
具の白菜や豚肉は、リアルな香りと食感があって有難味がある。ニラの香りも効果的。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901677 082688 |
会社名 | 寿がきや食品 |
製品名 | 全国麺めぐり 奈良天理ラーメン |
謳い文句 | 白菜が旨い!!にんにくがきいたスタミナラーメン |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net117/麺65g |
熱量 | 360kcal (1507kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+5.8g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(白菜・味付豚肉・唐辛子・にら) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mm強の細め、舌触りや歯応えがしっとり穏やか、快活ではないが安っぽさがない |
汁・ソース | 軽い濁り、白菜やニンニクを煮込んだような旨味、棘がない辛さ、自然でこなれた味 |
具・その他 | 具の白菜や豚肉はリアルな香りと食感、ニラの匂いも効果的、丁寧に作られている品 |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2022/12/28 |
賞味期限 | 2022/11/09 |
入手方法 | 2022/06/22 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY |