No.7191はカインズ、ノンフライ麺 味噌ラーメン。製造は寿がきや食品で昔の加ト吉水産、テーブルマークの製品を作っていたところ。ということはその前はカネボウフーズの生産拠点でもある。
製品自体は以前からあったのだが、私は去年(2022年)に初めてカインズのカップ麺に触れ、税込100円以下という安価ながらもしっかりした内容に深い感銘を受けた。これは今回の寿がきや食品が生産するノンフライ麺だけでなく大黒食品工業が生産する揚げ麺に関しても(本家以上に)好ましく感じたのだ。これはカインズのプロデュース能力が優れていることを示していると思う。この金額内で適当にうまくやってね、ではこうはいかない筈だ。
食べてみて、即座に総合評価★3.0以上を確信した。麺もスープも隙がない。属人的な好き嫌いはあれども、価格(税込98円)に対するパフォーマンスの評価はとても高いと断言する。これが税込150円だと言われても納得する。
前回No.7190で麺のスナオシの四つ葉軒コク旨味噌ラーメンを紹介し、安価(税込95円)ながらも液体スープによる質感の高さを評価したのだが、今回の品の方が麺もスープも具も全てにおいて余裕が感じられ、さらに各要素の連携・調和も取れていて一枚上手だ。
安価だし揚げ麺よりもノンフライ麺は酸化しにくいだろうから、備蓄用非常食としても好適だな、と思ったのだが、エネルギーが低いので(298kcal)これだけしか食べないとあまりパワーが湧いてこないかもしれない。
麺は幅2mmの細めの角断面で、表面に張りがあり輪郭は明確で、ひ弱さは感じない。反面少ししなやかさに欠け、舌触りが少しゴワゴワしている。曖昧さが無くシャープな食感で、ルーツとなるカネボウのノンフライ麺の特徴を受け継いでいる。
スープは細かな粒々を感じるゴモゴモした舌触り。味や香りの手数がとても多く、華やかで社交的な味噌味である。豚骨っぽさを含むうまみが良く出ており、生姜やニンニク、擦りごまなどの匂いがあって退屈しない。深みがあり、複雑ながらもバランスが取れている。
具は種類も量も多く賑やか。安っぽいながらも一応挽肉が入っており、野菜だけの具よりも遥かに有難味を感じる。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 549509 319368 |
会社名 | カインズ |
製品名 | ノンフライ麺 味噌ラーメン (製造は寿がきや食品) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net/麺g |
熱量 | 294kcal (1231kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+4.1g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(キャベツ・ごま・とうもろこし・肉そぼろ・ねぎ・もやし・にんじん・フライドガーリック) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mmで細めの角断面、表面に張りがあり輪郭は明快、曖昧さがないシャープな印象 |
汁・ソース | ゴモゴモした粒状感、味香りの手数が多く華麗、豚骨の旨味、生姜ニンニク擂り胡麻 |
具・その他 | 具は種類も量も多く挽肉も入っており有難味が大、この価格でこの内容なら文句なし |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2022/12/15 |
賞味期限 | 2022/12/13 |
入手方法 | 2022/10/05 カインズ |
税込購入価格 | 98 JPY |