No.7141はカインズ、きつねうどん。製造は大黒食品工業。カインズは埼玉が本拠地で、福島から兵庫辺りまでの太平洋側に多くの店舗を持つホームセンター大手。
私の生活圏には店舗が無く今まで疎遠だったのだが、車で片道20kmぐらい費やしたところに存在することを発見。先日行ってみたところ自社ブランドの即席麺が売られていたので四種類を買い込んだ。価格は全種類一律で税込88円、更によりどり六個をまとめて買うと500円(一個当たり83.3円)となり結構魅力的。まあもちろんある程度の味や質感を備えていたらの話ではあるのだが。
食べてみて、悪くない。積極的にイイという程ではないのだが、少なくとも安価な製品で危惧される「地雷」的な製品ではない。安心感のある味で、税込88円なら万々歳である。勿論ここをもう少しああすれば、と思う部分はあるけれど、嫌味を感じる箇所は全然無いので、他人が選ぶのを止めたりはしない。
ところで今回の品の製造は大黒食品工業だが、私が同社製のきつねうどんを食べるのは恐らくこれが初めてだ。大黒はマイフレンドビック等で古くからカップうどんを手掛けているが、決して具に油揚げを使うことがなく、毎度揚げ玉や海苔天等でお茶を濁している。なので大黒は油揚げやきつねうどんを作らない会社だと勝手に認識していた。
ところがどうだい!確かにカップきつねうどんの二大巨頭ともいえる赤いきつねやどん兵衛の油揚げと比べると面積や厚さで少々敵わないのは事実だが、実際に食べてみるとカップうどんの具として何ら不足を感じない油揚げであり、まごうことなき立派なきつねうどんである。やれば出来る子じゃん!
邪推だが、カップきつねうどんの世界は1980年代の前半には既に二大巨頭の寡占状態になっていて、大黒が敢えてこの領域に進出する意義を見出せなくて戦意喪失していたのではないか?で、安直に揚げ玉を入れることであなた方の敵ではございません、という逃げのポーズを取っていた。でも、やらせてみたら実は結構イケることが今回のカインズとのコラボで明白になった、とか。
麺は幅5mmで薄い、超扁平断面。少し気泡感があり、また粘りは弱めなので、時間が経つと少し脆さを感じる。しかし軽快な食感で、いかにも昔ながらのカップうどんという風情があり、嫌な印象は受けなかった。
スープは透明感がある淡い色。甘めで鰹と昆布のダシが良く出ている。醤油濃度は薄めの関西風。殆ど気付かない程度の唐辛子の刺激があり、ぼんやりした味に陥ってはいない。ただ価格相当に平板な味で、深みはない。
油揚げは8cm角で、大手ブランドのものよりやや小ぶりで薄く、ボリューム感も控えめだが、物足りなさは感じない。ネギの香りはもっと強く効いて欲しい。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 549509 024194 |
会社名 | カインズ |
製品名 | きつねうどん (製造は大黒食品工業) |
謳い文句 | 甘くてジューシーな油揚げ入り 昆布だしをベースに鰹だしを合わせた関西風うどんつゆ |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net84/麺65g |
熱量 | 354kcal (1482kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.3+3.8g) |
付属品 | 粉末スープ(ねぎ入り)。油揚げは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅5mmで薄い超扁平、気泡感があり粘りも弱く経時変化で脆くなる、軽快で嫌味無し |
汁・ソース | 透明で淡色、鰹と昆布ダシ、醤油濃度は薄い関西風、弱い唐辛子の刺激で退屈しない |
具・その他 | 油揚げは8cm角、ブランド品より小ぶりだが十分、全体に嫌味が無く88円ならお買得 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/09/02 |
賞味期限 | 2022/11/08 |
入手方法 | 2022/07/21 カインズ |
税込購入価格 | 88 JPY |