No.7126は東洋水産、Maruchan QTTA コク味噌味。QTTAシリーズは2017年3月に登場。複雑でコストが掛かっていそうな二層構造のカップを採用したりマルちゃんではなくMaruchanを標榜する等、これは東洋水産が不退転の決意で臨む戦略製品に違いない!と思い注視してきた。そして食べてみれば縦型カップなのに重厚で、同社のホットヌードルや日清カップヌードルとは目指す場所が違うと感じた。
だがその後のシリーズ展開や広報活動が自分の期待するものとは違い、本来のポテンシャルはもっと高い筈なのに何故こうなの?という少々歯痒い印象を持っている。そんな個人的に屈折した心境の下で試食した。
食べてみて、確かな手応えと存在感があり、縦型ではなく丼型のカップに入っていても何ら違和感が無さそうな製品だと思った。スープやかやくは最初から入っており、小袋を切らずにただお湯を注ぐだけでこの品質感を得られるのは価値があると思う。
ヌードルではなく明確にラーメン、中華麺寄りの性格で、カップヌードルの味噌と本製品の両方を食べた経験がある人であれば、今、どちらを食べたら良いかはあまり迷わないだろう(好みだけでなく、周囲や本人の状況によって最適解は違ってくる)。
変な言い方だけど、縦型カップに入っていることで損をしているようにも思えてしまったよ。どこか歯車が噛み合っていないような、製品全体としての価値や良さをアピールしきれていない印象を持った。
麺は幅2mm強の厚めで、若干の気泡感がある。(決して悪い意味ではなく)昭和っぽい古風な感じを受けた。カップヌードルの味噌と比べ、こちらはヌードルではなくラーメンに近い印象。
スープはとろみとザラついた舌触りがあり、大豆の粉末という感じが強く出ている。うま味は強く、香りも華やか。潤いにはやや欠けるが隙間の無い味なので、粉末スープのハンディをあまり意識させない。辛い刺激は控えめ。
豚の挽肉は小指大のものが五個で、しっかりした味と香りが付いており効果的。キャベツやコーンも十分な量がある。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 368346 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | Maruchan QTTA コク味噌味 |
謳い文句 | しっかり麺 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net87/麺66g |
熱量 | 378kcal (1583kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+2.3g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(キャベツ・味付豚肉・コーン・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mm強で厚みもある、若干の気泡感、昭和っぽい感覚、ヌードルよりもラーメン的 |
汁・ソース | とろみとザラつき、大豆粉末感、旨味は強く香りも華やかで隙間のない味、辛くない |
具・その他 | 濃い味の肉は効果的、縦型容器で粉末スープらしからぬ確かな手応えと存在感がある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/08/01 |
賞味期限 | 2022/10/19 |
入手方法 | 2022/10/20 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 117 JPY |