No.7121は桜井食品、ベジタリアンのソース焼そば。前回No.7120のオーサワジャパン玄米ラーメンと同時に購入したものだが、袋の材質が同じようで、触った瞬間に兄弟製品だと理解した(玄米ラーメンの製造も桜井食品、但しあちらは封止部が鋸状のカット)。
即席のラーメンならば化調や動物性素材を使わない等、健康志向を標榜する製品は山ほどあるが、焼そばになると殆ど例が無い。焼そばなんて元々粗雑で健康に良くないものだという暗黙の共通認識があるからだろうか?その意味で今回の品は無理を承知でやってみましたという感じがありとても興味が沸いた。とはいっても低カロリーは目指していないようで、ノンフライ麺ではない。
食べてみて、普通の焼そばとは大きく異なるものである、という気持ちの切替えが必要だが、食べ物としては悪くないし面白い。俗っぽいジャンキーな要素がまるで無く、白い部屋でロココ風の器に盛って、弦楽四重奏でも聞きながら嗜むのが似合いそう。(ちとオーバーな表現ではあるが)
麺もソースもおしとやかで、育ちや素行の悪さなどは微塵も感じさせない上品なもの。動物性の畜肉っぽさや化調っぽさは全然無いが、最低限の塩分は効かせてあるのでヘロヘロで腰砕け的な味ではない。
但し褒めるのはここまで。焼そばが食べた~い!!!という時にハイどうぞとこれを出されたら、欲求不満で悶絶しちゃいそう。頼むから脂身の付いた豚肉を入れてくれ~、と懇願するだろう。人間の根源的な感情に訴えるには力が及んでいない気がする。
麺は幅2mmと焼そばとしては細く、このため湯戻りが良い反面、軸方向にダラーンと伸びるようなややだらしない弾力感がある。これはお湯の量が多過ぎる印象で、指定よりも少な目にするのが良さそう(フライパン径=お湯の深さにも依存する)。しっとり滑らかで、優しい口当たり。量は多め。
ソースは尖った部分の無い、穏やかな味。いわゆるソースというよりは、もっと直接的に野菜や果物っぽさを感じる。若干の酸味こそあれど、焦げ臭さや過剰な刺激やうま味など、ジャンキーな要素は見られない。
動物性材料を使わず植物性の素材だけでうま味を出しているのに、決して健康食品的な物足りなさは感じず、程々の力感と満足感を得られる。そんな中で、青のりの香りと紅生姜の酸味が貴重なアクセントになっている。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 4 960813 312775 |
会社名 | 桜井食品 |
製品名 | ベジタリアンのソース焼そば |
謳い文句 | 国内小麦使用 動物・魚介由来成分・アルコール・化学調味料・着色料・香料・保存料不使用 |
調理方法 | 水気がなくなるまで炒める |
質量 | Net118/麺92g |
熱量 | 480kcal (2010kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.4+1.2g) |
付属品 | 液体ソース、ふりかけ(青のり・紅生姜) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mmと細めで湯戻りが早い、軸方向へのだらしない弾力感、滑らかで優しい口当り |
汁・ソース | 尖った部分のない穏やかな味、焦げ臭さ等のジャンキーな要素無し、程々の力感あり |
具・その他 | ふりかけは貴重なアクセント、健康食品的物足りなさは無いが普通の焼そばとは違う |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/07/23 |
賞味期限 | 2022/09/30 |
入手方法 | 2022/05/11 Food & Company |
税込購入価格 | 194 JPY |