No.7095 日清食品 日清の最強どん兵衛 かき揚げそば

No.7095は日清食品、日清の最強どん兵衛 かき揚げそば。通常のどん兵衛(税抜希望小売価格214円)に対して248円と、約16%高価な製品。三月末の発売であり、スポット的な春季限定品かと思っていたが、現在もまだ市場に流れているようだ。

珍しい具や飛び道具的な味や香りに頼ることをせず、麺とつゆと具を地道にブラッシュアップさせた製品。プレミアムどん兵衛と呼んでいいだろう。私は昔から熾烈な価格競争から一歩引いて、コストの制約を少し緩め、本来カップ麺はこうあるべきだという姿に近付けた製品が出てくることを渇望していたが、今回の品はこれに近いものではないか!?と感じている。売れるかどうかは知らんけど。

食べてみて、麺・つゆ・具の何れもが、通常のどん兵衛よりも明らかに上質で洗練されていることを確認した。それでいてどん兵衛のイメージから外れるようなこともなく、「大人のどん兵衛」というのがピッタリだ。

ちょっと金を掛けるだけで、いつもとは全然違う世界を垣間見ることが出来るんだなあ、と少し感銘を受けてしまったよ。金額の上昇分以上の価値があると思った。

コスト低減、シェア向上、収益改善等は、企業が競争を勝ち抜くために必要なことであるし、安い製品を歓迎する人も多いはず。しかしそれだけでは、不味いとは思わせないギリギリのラインを狙ってのゴマカシや勘違いを誘導させるハッタリ等、顧客に対する不誠実さが幅を利かすことになってしまう。そしてこんなのばかりだと即席麺が食「文化」として扱うには不相応だと思われるだろう。

今回の品のように、少し価格を上げて各要素の質的向上を図った製品が世に受け容れられ、同様な考えに基づく製品が続くなら、即席麺も堂々と「食文化」の中に位置付けられるに違いない。

麺は中太の扁平断面。輪郭はハッキリしていて、重量感もある。それでいて突っ張った感じは無く、自然な舌触り。湯戻し時間は五分と長めだが、揚げ麺でこれだけリアルな質感があるのは凄いと思う。香りも良い。

スープは少し濁り感があり、尖った部分が無くマイルドな口当たり。とても複雑な味と香りで、隙間が無い印象。粉末スープであることのハンディを全く感じさせない。七味唐辛子もただ辛いだけでなく、重量感を伴う刺激がある。かき揚げは大きくて厚く、食べ応えがある。素材の香りや歯応えも良好。

国名 日本
ジャンル カップそば
EANコード 4 902105 271490
会社名 日清食品
製品名 日清の最強どん兵衛 かき揚げそば
謳い文句 このどん兵衛すべてが主役 麺の弾力、のどごし新太そば 厚さアップサクサク旨い鬼かき揚げ 華やぐ香り6種の合わせだし 浅草やげん堀特性七味唐辛子
調理方法 熱湯5分
質量 Net101/麺66g
熱量 494kcal (2068kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量2.0+4.5g)
付属品 粉末スープ(ねぎ入り)、かき揚げ、七味唐辛子
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
中太の扁平断面、輪郭は明確、重量感大、突っ張った感じはなく自然でリアルな食感
汁・ソース 少し濁り感、尖った部分が無くマイルド、とても複雑な味香り、七味も重量感がある
具・その他 かき揚げは大きく厚く食べ応え大、素材の香りや歯応え良、全ての要素で上質感あり
総合評価 ★★★☆3.5
試食日 2022/06/02
賞味期限 2022/09/07
入手方法 2022/03/30 相鉄ローゼン
税込購入価格 214 JPY