No.7077はサンヨー食品、舞妓はんひぃーひぃー 狂辛豚汁風うどん。昨年11月に発売され、短期での売切品のようで現在はもう入手不能。姉妹品で狂辛味噌ラーメンもあった。
京都の「おちゃのこさいさい」による一味唐辛子「舞妓はんひぃーひぃー」を使用した製品。私はこの名前を知ったのは結構最近のことであり、唐辛子そのものも味わったことがない。古くからの伝統がある唐辛子がやっとメジャーになれた!という感じではなく、ブランディングのコンサルを入れて綿密に計算した企画の産物という匂いがするな。しかし伝統があるものは無条件に善で新興勢力は全て悪だとは考えないので、結果が良ければすべて良しである。
食べてみて、この一味唐辛子は結構いいね。実はただの激辛豚汁うどんだと思い大して期待していなかったが、重量感のある辛さが製品を効果的に引き締めていて、心地良い体験が出来た。
唐辛子についての感想として、普通の唐辛子が冬場にピリッとくる静電気の軽い刺激(数万kV、微電流)とすると、舞妓はん~は体を数アンペアの大電流が突き貫けた時のようなビリビリくる刺激である(あくまで比喩。ちなみに人間の致死量は0.1A程度)。
なので単なる雰囲気を整えるだけのスパイスではなく、味自体を別な向きへひん曲げてしまうような大きなエネルギーを感じた。今回の品は元々の味と上手くマッチしているように感じたが、使い方を誤ると劇薬・猛毒になってしまうかもしれない。
麺は幅5mmの扁平で、薄くて重量感には欠ける。ただ薄いおかげでうどんなのに待ち時間は三分で済んでいる。やや頼りなさを感じる食感だが、クセは無く軽快に食べられる。量は少なめ。
スープは濁り感があり、激辛とまでは言わないまでもかなり辛い。ただ辛さに強い存在感があり、小手先の刺激とは違ってヘビー級のパンチを受けたような、体を揺さぶるような衝撃があり、これが結構気持ちいい。
味噌濃度は薄く、ポークのうま味が強いが、脂っ気は全然無い。チップ状の肉は柔らかいハムみたい。人参は細かくて硬い。ネギは大きめ。
スープ自体は嫌な味はしないが凡庸で、「舞妓はんひぃーひぃー」の唐辛子が無かったら総合評価★2.0を付けただろうと思う。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップうどん |
EANコード | 4 901734 044550 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | 舞妓はんひぃーひぃー 狂辛豚汁風うどん |
謳い文句 | 京都 産寧坂 一味仕立て 50%使用(唐辛子に占める割合) |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net63/麺50g |
熱量 | 282kcal (1181kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.1+3.5g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(味付豚肉・人参・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅5mmの薄い扁平で重量感に欠けるが待ち時間三分で済む、頼りない食感の反面軽快 |
汁・ソース | 濁り感があり味噌は薄い、重量感のある辛さが製品の印象を支配、豚肉の旨味が強い |
具・その他 | チップ状の豚肉はハムみたい、本来平凡な味なのに唐辛子が全体を引き締め心地良い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/04/28 |
賞味期限 | 2022/05/09 |
入手方法 | 2022/02/21 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 95 JPY |