No.7040は榮屋、かに風味ラーメン 味噌。海産加工を主とする札幌の会社。今まであまり馴染みがない会社だと思っていたが、改めて調べてみたらNo.6419で紹介したさざ波ラーメン(販売者は丸あ)の製造者でもあった。今回の品も榮屋はあくまで製造者として表示されているので、自前の製造設備を所有しているのかな?
同社サイトの説明文では「北海道産小麦を使った~(中略)~低温でじっくりと熟成させた風味豊かな乾燥麺~(以下略)」と謳われていて、菊水や藤原製麺など北海道にある乾麺製造者と大体同じようなことを言うなあと思った。やっぱこの辺が麺造りの肝なのだろう。
食べてみて、意外に地味だなあと感じた。作る途中で調味油を舐めたらホワッとカニの香料が漂ってきて、この匂いに包まれた味噌ラーメンだったらさぞかし甘美な幸せを運んできてくれるだろうと期待したのだが、食べてみると匂いをあまり感じなかった。
麺やスープの質感は上質で、かにの香りで軽薄な誇張表現が無いのは節度がある大人の味という風情で良いのだが、麺とスープ・味と香りなど連携による相乗効果がいま一つ出てないかな?勿体ないなあ、という気がする。カニくんと味噌さんと小麦粉ちゃんの三人が力を合わせると百人力!ぐらいになって欲しいのだ。
麺はやや太めでふっくらと膨らんだような舌触り。重量感が高く、また歯応えもふてぶてしさを感じるぐらいにしっかりしている。とても存在感の高い麺ではあるが、反面麺だけでの閉じた世界を作ってしまっており、スープとの親和性や相性がいま一つだと感じた。小麦粉の香りも菊水や藤原製麺に少し及んでいない。
スープは大豆のザラザラした粉っぽい濁り感がある。甘めで明るい印象の味噌味だが、深みとか潤いはいま一つ。調味油はカニの香りが強く漂うが、食べる時にはあまり目立たない。わざとらしさが無い反面、もう少し強くアピールしてもいいと思った。うま味は強いが辛い刺激は無く、ギラギラした脂ぎった力感も控えめ。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 974148 800845 |
会社名 | 榮屋 |
製品名 | かに風味ラーメン 味噌 |
謳い文句 | 北海道発 中太ちぢれ麺 北海道産小麦使用 |
調理方法 | ゆで5.5〜6分 |
質量 | Net129/麺90g |
熱量 | 428kcal (1792kJ) |
Na | ~g(食塩相当量7.1g) |
付属品 | 液体スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 太めで膨らんだような舌触り、重量感がありふてぶてしい程の歯応え、香りは今一つ |
汁・ソース | 蟹の香りは目立たず控えめ、大豆のざらついた濁り感、明るい味噌味、アピール下手 |
具・その他 | 旨味は自然て強い、辛い刺激や力感は弱い、各要素の質感は良いがまとまりに欠ける |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/02/17 |
賞味期限 | 2022/03/05 |
入手方法 | 2021/10/08 湘南FILL |
税込購入価格 | 365 JPY |