No.7020は麺のスナオシ、味噌拉麺。スナオシの袋麺は今回の「拉麺」シリーズ(勝手に命名)の他に「サッポロ」シリーズも擁しており、味噌味はどちらにもある。
▲サッポロみそラーメン(2019年版)
今回の品は五個パックを税込148円で買ったものだが、No.6423でサッポロ味噌ラーメンを紹介した際は三個で108円だった。どちらも最安価格帯であり、わざわざ同じような購買層に向けて二つの製品ラインをねじ込むのはどんな理由があるのだろう?(栄養成分の値は若干違う)。この二種類が店頭で並んでいるのを見たことが無いので流通対策かも。そういえば大黒食品工業の格安袋麺も「大黒軒」と「AKAGI」の二種類があるしなあ(この二つも中身は別物だった)。
食べてみて、覇気のない味噌味。あまり攻撃的な味噌味を好まない人には丁度いいかもしれないが、相対的に麺が重たく感じる。ただ(麺のスナオシに対する論評は結局ここに行きつくのだが)五個パック税込148円分の価値は十分以上に備わっており、具や薬味を入れる前提での素材としては良いと思う。好みはあるかもしれないが、明らかに万人が嫌がるであろう要素はほぼ無いし。
ちなみに今回の品と比べて姉妹品のサッポロみそラーメンの方がスープに積極性があり、麺も引き締まっていたように記憶する。近々「拉麺」と「サッポロ」を同時に食べてケリを付けなければならんなあ。拉麺シリーズはまだ塩味の試食をしていないから、その時にやろうかな。
麺は中太で角は丸められており、口当たりは穏やか。硬めで歯応えは鈍く、やや人工的でもっさりした食感。安価な割には重厚感があり、しっかり食べた~という気にさせるが、鍛え上げた筋肉質の麺ではなく、ただ贅肉質で鈍重なだけのように感じる。小麦粉や油の匂いは悪くない。
スープは大豆粉末っぽい濁り感があるが、粒子の比重が高いのか沈殿しやすく、少し放置するだけでスープが二層に分かれる。上の層も下の層もそれだけを飲むと味気なく、適度に攪拌しながら食べるのが吉。
脂っ気が全然無くいかにも粉末を溶いたという感じの味噌味で、アッサリしており深みはなく平板。その分相対的に麺が重厚に感じられる。うま味は人工的だが必要十分、生姜の香りが結構強いのが唯一のアクセントであり、辛い刺激は無い。足りない部分は多々あれど、過剰な味や香りはしないので、カスタマイズをする際のベースとしてはいいだろう、なにしろ安いし。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 973288 830958 (5p:830989) |
会社名 | 麺のスナオシ |
製品名 | 味噌拉麺 |
謳い文句 | 信州味噌と豆味噌をブレンド。まろやかなコクのみそラーメンです。 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net84/麺75g |
熱量 | 391kcal (1637kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+4.1g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で穏やかな舌触り、硬めで鈍い歯応え、重厚だがやや人工的でもっさりした食感 |
汁・ソース | 大豆粉末の濁り感があるがこれが沈殿しやすい、脂っ気がなくアッサリ平板な味噌味 |
具・その他 | 生姜の香りが強い、辛い刺激なし、麺が重くスープが軽い、価格分の価値は十分ある |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2022/01/10 |
賞味期限 | 2022/03/03 |
入手方法 | 2021/08/17 ドン・キホーテ |
税込購入価格 | 148 JPY / 5p |