No.7013は中国の西安頂益食品、康師傅 西红柿炖牛腩面。牛肉とトマトのラーメン。康師傅は世界最大の即席麺ブランドだが、その実態は康師傅控股(Holdings、Cayman Islands登記)の下に十数社の○○頂益食品が存在し、地域毎に製造販売を運営する。代表的な製品である紅焼牛肉麺などは各社共通で扱っているが、地域性のあるものを独自に企画する場合もある。
今回紹介する品は(たぶん)西安地方のみが扱う製品で、最大手である天津頂益食品には存在しない。中国の西安で作られたものがキルギス在住のトロリーろばくん(さん)を介して私の元にやってきた訳で、大雑把にみて移動距離は10,000kmぐらいかな。
▲調理方法の記述が無いのが中国製袋麺の流儀
(全てでは無いが)
食べてみて、牛肉とトマトは本質的に相性が良いなあと思った。ビーフシチューなどもそうだけど、重厚さと爽快さが両立している。中華料理っぽさは皆無であるし、中国製即席麺にありがちな強引さとか癖も少ない。ただ結構強い味のスープなので、若干のかやくが付いているものの、野菜や肉を別途追加したくなる。
麺は細めの角断面で柔らかめ。しっとりとした舌触りで気泡感はなく表面も滑らか。もちもちして重量感も結構ある。ただ小麦粉以外の澱粉の添加量が多そうで、ラーメンとしてはやや不自然であり、オーバーに言えばこんにゃく麺に近い食感でもある。
スープはこってりした牛の脂や肉の匂いがして、これをさっぱりしたトマトの酸味が中和する感じ。うま味は十分に出ており、中国製即席麺としては中抜け感やしつこい嫌味が少ない。パッケージの色を見ると辛そうだが、大した刺激は無い。
かやくが付いており、乾燥野菜の他、茶色い丸い粒は見た目から大豆蛋白質の肉もどきかと思ったら、繊維質が感じられる本物の肉だった(原材料欄にも表示あり)。
国名 | 中国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 6 921774 275095 |
会社名 | 西安頂益食品 |
製品名 | 康師傅 西红柿炖牛腩面 |
謳い文句 | 酸甜味香濃 |
調理方法 | 調理方法記載無し |
質量 | Net102/麺85g |
熱量 | 480kcal (2011kJ) |
Na(麺具+汁) | 2.36g(食塩相当量2.7+5.8g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(人参・ねぎ・乾燥牛肉)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、柔らかめでしっとり、澱粉の添加が多そうでこんにゃく麺みたいな食感 |
汁・ソース | こってりした牛脂の匂いをトマトの酸味が中和する、しつこい嫌味や辛い刺激は無い |
具・その他 | 具の茶色い粒は大豆蛋白質ではなく本物の肉、重厚さと爽快さをうまく両立している |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/12/23 |
賞味期限 | 2021/12/05 |
入手方法 | 2021/10/17 Trolley Robakun駐在員様よりいただく |
税込購入価格 | (104 KGS ≒ 140 JPY) |