No.7009はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 新潟背脂醤油ラーメン。No.6998で越後屋重兵衛を紹介した際、新潟には①燕背脂、②三条カレー、③長岡生姜醬油、④新潟あっさり醤油、⑤新潟濃厚味噌の五大ラーメンというものが存在するという話をしたが、今回の品は①の燕背脂に該当する。
なのでフタには「燕三条」系と記されているが、これは上越新幹線の駅名でもある。ちなみに駅の至近距離にある北陸自動車道のインター名は「三条燕」であり、当時燕市と三条市の確執でゴタゴタした末の、田中角栄による仲裁案だそうな。新幹線が開通する直前にこの辺りを巡ったことがあるが、近未来的な線路以外はな~んにもないところだった記憶がある。
食べてみて、堅実なカップ麺という印象。筋肉質で力強いけれど過剰さや粗野な要素が無くとことん上品。マッチョなジェントルマンという感じの製品である。Wild but Formal、なんてキャッチコピーが大昔にあったが、一脈通ずるところがある。
ただ、その分面白さとか遊びの要素は少ない。はじめはみんなでワイワイ雑談しながら食べていた筈なのに、いつしか自分だけが無口になっていた、みたいな状況が眼に浮かぶ。
麺は幅3mm弱で太めの扁平断面。緻密で輪郭がハッキリしているが、鋭くなりすぎない程度の穏やかさもある。しなやかさとしっかり感を両立させている。少し長めの五分戻しだが、若干湯戻りが悪く硬めの部分があった。
スープは軽い濁り感がある醤油味。豚の背脂が特徴的で力感を与える。またこれが全体を覆うクッションになっている感じで、味に尖った部分が全然無い。液体スープらしくしっとりとした舌触り。うま味は軽薄さが無く自然で、背脂以外の要素は濃厚ではないものの、重心が低く落ち着いた味である。
豚肉は薄くて小さいが柔らかくしっとりした舌触りで質感は良い。全体的にやや単調さもあり、玉ねぎやネギはもっと華やかに香ってほしいところだ。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 903088 011950 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 新潟背脂醤油ラーメン |
謳い文句 | 燕三条系 煮干しだしの旨味に背脂のコク! 新潟県産の醤油を使用しています |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net124/麺65g |
熱量 | 458kcal (1918kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+5.1g) |
付属品 | 液体スープ(背脂加工品入り)、かやく1(味付豚肉)、かやき2(ねぎ・タマネギ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mm弱で太めの扁平断面、緻密で輪郭は明確だが鋭すぎない、しなやかでしっかり |
汁・ソース | 軽い濁り感の醤油味、豚の背脂が緩衝材になる感じで尖った部分が無い、旨味は自然 |
具・その他 | 肉は薄いが上質、玉ねぎはもっと香ってほしい、力強いが過剰さがなくしっとり上品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/12/13 |
賞味期限 | 2022/02/28 |
入手方法 | 2021/11/08 コーナン |
税込購入価格 | 213 JPY |