No.6988は徳島の八百秀、徳島ラーメン 豚骨しょうゆ味。ウチでは初めて紹介する会社の製品である。主に特産品や土産品・贈答品及び業務用等の食料品を扱う会社で、製麺を生業とするものではないようだ。今回の品はスープの製造が広島の丸二、加工所は大分のニシノユニティという会社によるものと記されている。
なお、ロゴマークが同じなのでこの八百秀の同系企業と思われる八百秀商事という会社では過去No.5678等で紹介した岡本製麺の徳島ラーメン(今回の品とはたぶん中身も別物)を扱っており、部外者から観るとちょっと判り難いなあ、と思ってしまうよ。
食べてみて、明確な個性を持つ製品。麺はネチャッとした噛み心地で世間一般的にはやや癖が強くて好まれないかもしれないが、他では得難い感触に病みつきになる可能性もある。スープも塩辛くて全部飲むのを躊躇する程なのだが、やはりその奥底にこの製品ならではの世界が広がっている気がする。
決して万人にお勧めできるものではないが、水準以上の質感は備わっているし工夫して攻略する楽しみもありそう。私はこの個性を尊重する。但しどうしても馴染めない人も一定数居るだろう。ピーキーなじゃじゃ馬、といったところか。
麺は縮れのない中太の角断面で重量感が大きい。二分ゆでで硬めだが十分にしなやか。歯応えはぐにゃっ・ネチャッとした、ややしつこさを感じるものでお世辞にも爽快とはいえない。小麦粉の塊が歯の隙間に詰まってしまうような感覚がある。ハッキリ・スパッと明確な歯応えとは対極にある食感で、嫌う人も多かろう。食べる前に爪楊枝を用意しておくのが吉。
スープはトロっとした滑らかな舌触り。甘めでミルキーな豚骨醤油味でとても塩辛く、全部飲むのは体に悪そうな気がして躊躇する。畜肉系のうま味と脂っぽさが強く、隙間が無く充実した味でである。
反面スムーズすぎてあまり徳島ラーメンっぽさがせず、定番の具である生卵を入れても相乗効果はあまり得られないと感じた。別添で乾燥ネギが付いているのは親切であるが、肝心の香りが弱くあまり効果的ではない。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 903118 199252 |
会社名 | 八百秀 |
製品名 | 徳島ラーメン 豚骨しょうゆ味 |
謳い文句 | 本場の味、そのままの美味しさを 甘辛濃厚 えらいやっちゃ(二人前) |
調理方法 | ゆで2分分離調理 |
質量 | Net260/麺150g |
熱量 | 444kcal (1859kJ) |
Na | ~g(食塩相当量7.1g) |
付属品 | 液体スープ、乾燥ねぎ |
ノンフライ麺 | ○(棒状麺) |
湯切り | 要 |
麺 | 中太棒状麺で重量感大、硬いがしなやか、ネチャッとした噛み応えで歯に詰まりそう |
汁・ソース | 滑らかな舌触り、甘めでミルキー、かなり塩辛い、畜肉系の旨みと脂っ気で隙間なし |
具・その他 | あまり徳島ラーメンっぽくない、乾燥ネギは香らない、質感は良いが万人受けしない |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/11/04 |
賞味期限 | 2021/12/05 |
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく |
税込購入価格 |