No.6984は台湾のKIKI食品雑貨、小醋麵。日本向けに「香る黒酢まぜそば」という名前も付いている。輸入者はダスカジャパン クァウテモックという会社。乾麺をゆでて湯切りし、液体スープと混ぜて食べるもの。この形態の即席麺は台湾や中国でよく見られるものであるが、これだ!という定番商品は無い模様。
No.6934で姉妹品の椒麻拌麵(花椒チリーまぜそば)を紹介している。このときはシンプルな味付けで畜肉成分や化学調味料への依存が無いにもかかわらず、堂々として物足りなさを感じさせない味に深い感銘を受けたもの。なので今回も期待してしまうな。
食べてみて、以前試食した椒麻拌麵と同様に重心が低くどっしりと安定した麺とスープ。ただ製品名に「黒酢」とあるので、目が覚めるようなきつい酸味があるものと身構えて覚悟していたが、実際は徹頭徹尾マイルドで尖った鋭さが全然無く、唐辛子の刺激も控えめ。
もちろんこれはこれで一つの見識なのだろうけど、予想というか期待していたものとは若干違っていたという肩すかし感がある。逆に鋭い酸味や辛さが苦手な人にはいいだろう。
麺は中太の角断面で縮れは無く、小麦粉の粒子がみっちりと詰まっている感じで存在感が高い。輪郭はやや曖昧で歯応えも鈍め。
ゆで時間の指定が3~8分と広い(姉妹品の椒麻拌麵は3~5分だが麺は同じもののように感じた)が、今回の試食で採った5分ゆででは中途半端だと感じ、3分で切り上げ硬めに仕上げて麺の食感を際立たせる方が良いのでは?と思った。あるいは8分でうんと柔らかくすると、また違った世界が出現するのかもしれない。
スープは奥行き感の深い黒酢の香りがする、鋭く尖った酸っぱさは皆無で、とても口当りが優しくマイルドだ。畜肉系のダシや化調っぽさは感じないが、うま味は必要十分に出ていて、かつ自然な印象。派手さはないものの奥の深い味だと思った。
唐辛子の辛い刺激は殆ど無い。ただ個人的な好みとしては酸味や辛さでもっと明確なアクセントを効かせたらいいと感じた。麺もスープも素材の質感が良いので各自で薬味や具材を加えてアレンジする余地が広そうだと思った。
国名 | 台湾 |
ジャンル | 袋まぜそば |
EANコード | 4 580390 251979 (JP) |
会社名 | KIKI食品雑貨 KIKI Fine Goods |
製品名 | 小醋麵 香る黒酢まぜそば (輸入:ダスカジャパン クァウテモック) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3〜8分お湯切り |
質量 | Net98/麺62g |
熱量 | 285.3kcal (1194kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.1g) |
付属品 | 液体スープ、黒酢 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面で縮れ無し、密度が高い感じで存在感が高い、輪郭は曖昧で歯応え鈍め |
汁・ソース | 黒酢の深い香り、酸味や辛さは弱くマイルド、畜肉化調は不使用だが旨味は必要十分 |
具・その他 | 派手さはないがしっかり安定した内容、刺激の少なさは各自で薬味を足して補うべし |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/10/27 |
賞味期限 | 2022/01/24 |
入手方法 | 2021/05/19 ダスカジャパン |
税込購入価格 | 1,250 JPY / 4p assort |