No.6982は小山製麺、ぶし香る 秋刀魚らーめん。岩手県の会社で、めんは秋田の八郎めん、スープは栃木の正田フーズの製造。No.6942で紹介した姉妹品の白金豚らーめんと同じ構成であり、ゴールデンコンビともいえる組合せである。サンマを焙乾して作る「ぶし」を使った製品。
サンマを主題とする即席麺は極めて珍しく、ウチのデータベースでも過去に一例しか該当しなかった。それだけ他と差別化できる長所を引き出すのが難いのか、あるいは臭みを出さずに作るのが難しいのか?と想像する。
食べてみて、即座に本製品は総合評価★3.5以上確定!と思った。どっしりした安定感と、派手さは無いが華やかな香りは姉妹品の白金豚らーめんと同系のもの。サンマの匂いも強すぎず弱すぎずで絶妙だと感じる。まあ重厚過ぎる反面、軽快さに欠ける側面もあるのだが。
麺は中太の扁平断面で、縮れや撚れが強い。密度が高そうで、鍛え上げた筋肉のようなしっかりとした歯応えがある。小麦粉の粒子が感じられるような緻密さがあり香りも良く、質感の高い麺である。ただ、長めの六分茹でなのに、湯戻りが悪くて硬めの部分が僅かにあった。ゆでる際のほぐし工程が重要である。
スープはドロッとした明るい茶色。基本的には和風っぽい味で、はじめの一口目は鰹節と豚骨醤油のブレンドかと思ったが、その後すぐにサンマの匂いが鼻孔を通り抜けてゆくのが感じられた。これは繊細かつ心地良い体験である。魚介醤油味と銘打ってあるが、実際は畜肉系の支配率が結構高め。
塩分がかなり強く、うま味も強いが自然。辛い刺激はない。脂っ気は程々だが、力強くかつ緻密で、満たされた感じの味である。小細工は少なそう。具無しで食べても十分な満足感を得られる。パッケージのデザインはシンプルながらも、中身はとても濃い製品だった。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 970122 590290 |
会社名 | 小山製麵 |
製品名 | ぶし香る 秋刀魚らーめん |
謳い文句 | 1人前 東北美味 濃厚さんま節魚介醤油味 |
調理方法 | ゆで6分分離調理 |
質量 | Net128/麺80g |
熱量 | 382kcal (1599kJ) |
Na | ~g(食塩相当量7.1g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の扁平断面、縮れや捩れが強い、小麦の密度が高くて鍛え上げた感じ、香り良し |
汁・ソース | ドロッとした明るい茶色、鰹節と豚骨のブレンドっぽいが鼻に抜ける香りはサンマだ |
具・その他 | 塩分や旨味が強いが自然、辛い刺激無し、脂っ気は弱いが力感は大、具無しでも満足 |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2021/10/22 |
賞味期限 | 2022/01/20 |
入手方法 | 2021/08/04 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY |