No.6981は八戸東洋、八戸せんべい汁。青森の会社で、東洋水産グループの一員である。本製品にはマルちゃんブランドを冠していないのだが、マルちゃんの一部カップ麺にある「青森の正直」というマークが付いている。割ったせんべいを熱い汁に浸して食べるもの。
▲昔のせんべい汁(2005年)
そもそもせんべい汁はi-ramen.netの取扱範疇に入るのか?という疑問もあるかもしれないが、ウチでたまに採り上げるワンタンと同様の扱いでいいだろうということ、この製品はかつて16年前のNo.3190で採り上げたことがあるのでまあヨシとしよう。なお姉妹品としてカップではなく箱に二食分が入ったタイプも存在する(鍋や器を各自で用意する必要あり)。昔は味噌味や塩味もあった。
食べてみて、美味しいとか不味いとかいう前に、日常とは異なる楽しい体験が出来る製品である。せんべいをバリっと割る工程や汁を吸ってフニャっとなったそれを食べること、レトルトの田舎っぽい(誉め言葉)ゴロゴロした具を味わうこと等、素直に面白いと感じた。スープと具の質感は高い。
ただ面白さの代償は税込で500円オーバーという高めの価格や、入手に困難を伴うことである。まあ日常的に食べるものではないだろうけど。欲しいと思ったら八戸へ行くか、青森フェア等のイベントを探すことになる。
せんべいは乾いた状態では軽くて手で簡単に割れる程度の硬さ。湯戻し四分ではまだ硬い部分があるが、食べる頃には全て柔らかくてフニャっとした食感に変化する。焼きが浅いようで、焦げたような香ばしさは殆どない。他の食べ物に例えるならば、硬めで粘りのあるお麩のようでもある。
スープは透明感がある醤油味で、素朴で自然な口当たり。濃いめの味付けだが、変な添加物が少ない印象で、喉越しが自然で安心感がある。甘めだが辛い刺激はない。適度な鶏の脂が入っており十分な力強さを感じる。液体らしくしっかりとしたスープだ。
具は鶏肉・ごぼう・人参・平茸で、底に沈みがちだが量はたっぷり入っている。明確な歯応えやジューシーさがあり、この製品の魅力の一つである。低カロリー(171kcal)ながらも一回分の食事として十分な出来だと感じた。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップせんべい汁 |
EANコード | 4 528283 000105 |
会社名 | 八戸東洋 |
製品名 | 八戸せんべい汁 |
謳い文句 | 青森の正直 南部せんべいと、具材に国産鶏肉使用 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net112g |
熱量 | 171kcal (716kJ) |
Na | ~g(食塩相当量5.1g) |
付属品 | 液体スープ、レトルト具(国産鶏肉・ひらたけ・ごぼう・人参) |
ノンフライ麺 | ○(せんべい) |
湯切り | 不要 |
麺 | せんべいは軽くてフニャッとした食感、あまり香ばしさはない、硬めで粘る麩みたい |
汁・ソース | 透明感がある甘めで濃い醤油味、自然で素朴な口当たり、鶏の脂の力強さ、刺激なし |
具・その他 | 具は沈殿しがちだがジューシーで重量感があり魅力的、珍しい体験で食べても楽しい |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/10/20 |
賞味期限 | 2021/12/16 |
入手方法 | 2021/07/07 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 538 JPY |