No.6973はヒガシマル、鹿児島チャンポン 1968復刻版。鹿児島の会社で「♪きつね、たぬき」でお馴染みのヒガシマル醤油(兵庫)とは無関係。
オリジナル製品は1968年の発売だが関東圏の私は現物を知らず、再現度については言及できない。まあ1960年代の製品の復刻版が出たとしても様々な制約から当時の材料や製法等を今は使えない場合が多く、味に関して当時の製品とは全然違うものが殆どであるので再現度云々は大して重要ではないと思う。
当時の製品写真は検索できなかったが、この時代にゆるキャラは存在しなかったし、カラー写真が載ったパッケージもローカルな会社にはまだ採用できなかっただろう。なので今回新たに起こしたものかな?と思う。
食べてみて、麺もスープもあまりレトロな感じはせず、昭和というよりは平成の質感を持つ。同じチャンポンの名をもつイトメンのチャンポンめん(1963年登場、1980年無塩製麺化)の方が昭和っぽい雰囲気を遥かに濃く残している。
基本はあっさりした塩ラーメンであるが、粉末スープの中に小さな干しエビが入っており、香りで強く主張する。この点ではイトメンのチャンポンめんと強い関連性も感じる。一方でイトメンはさらに干し椎茸も入っているところが相違点である。
麺は細めの角断面で、輪郭は適度な曖昧さがある。滑らかだが歯応えは十分にあり頼りなさは感じない。あまり自己主張をしない匿名的な麺である。ゆで時間の指示は二分半から三分と幅があるのだが、短めの二分半が丁度いいと思った。
スープは濁り感がある淡い色で、しっとりとしたまろやかさがある塩味。辛い刺激はない。干しエビの香りが特徴的で、この点でイトメンのチャンポンめんに近いが、干し椎茸は入っていない。
1968年発売のオリジナル製品を知らないので再現度は判らないものの、麺もスープも21世紀の水準であり今風で、当時のものとは全く違うのだろうと想像する。むしろイトメンのチャンポンめんの方がよっぽど昭和っぽい無骨さを色濃く残している(無塩製麺の影響もある)。まあどちらが良いというものではないが。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 976740 903092(5p:903061) |
会社名 | ヒガシマル |
製品名 | 鹿児島チャンポン 1968復刻版 |
謳い文句 | 野菜をたっぷり食べよう!この製品に具材は入っておりません。 |
調理方法 | ゆで2.5〜3分 |
質量 | Net82.5/麺75g |
熱量 | 387kcal (1620kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+3.6g) |
付属品 | 粉末スープ(えび・ねぎ入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、輪郭は適度に曖昧、滑らかだが歯応えは十分ある、ゆで時間短めが良 |
汁・ソース | 濁りがある淡い色、まろやかな塩味、干しエビの香りが特徴的でイトメンに似ている |
具・その他 | 1968年発売のオリジナルは知らないが、麺もスープもパッケージも21世紀水準にある |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/10/05 |
賞味期限 | 2021/11/23 |
入手方法 | 2021/05/26 グルメシティ |
税込購入価格 | 376 JPY / 5p |