No.6967 ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛

No.6967はまるか食品、ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛。獄激辛と獄激辛カレーの二種類を統合したもの。4月の発売だがも既に終売となっている様子。

最近ウチは過激系(と店舗の味系)の製品をあまり採り上げていないのだが、ペヤング獄激辛は2020年2月の発売以来担々・にんにく・麻婆等の派生製品が追加され、一つのジャンルとして確立されたものだと認識する。そんな中ウチは食べない知らないじゃ済まなくなってきた危機感もあり、今回二食分の試食をすることとした。辛さと量で厳しい試練が待っている!(ちなみに辛さの指標辛メーターでは蒙古タンメン中本の北極が2.80KMなのに対し獄激辛は4.19KM)

食べてみて・・・いや~激しい闘いだった。辛うじて完食はしたものの、肉体に致命的なダメージを負ったような気になったよ。これは肝試しとか罰ゲームとか悪の組織の拷問に使われるべき、特殊用途向けの食べ物だといえよう。

辛さもこれほどの領域に入ってしまうと食べる楽しさは消失し、義務感で業務を処理するような気分になってしまう。食べ終わった後での達成感や征服感こそあるものの、それは美味しい料理を食べた際のものとは異質なものであり、悪天候の中での山登りに近いかもしれない(絶景を見られるご褒美は無い)。食べた後、大人の階段を一つ登ったような、ホッとした気持ちになったのも事実である。

本品は内部で獄激辛と獄激辛カレーに分かれているが、獄激辛は匂いである程度普通のペヤングソース焼そばの面影が感じられるのに対し、獄激辛カレーはその関係性が希薄になっており、より冷徹で無慈悲な刺激が体内でスパークする。

それぞれの評価は獄激辛が★2.5で獄激辛カレーは★2.0。またこの二つを混ぜて食べることにより1+1>2となるような化学変化が起きるのでは?と期待したけれども、獄激辛カレーの方が優勢でこれに全体が支配されてしまったため総合評価は★2.0とする。

麺は細めの扁平角断面で、やや気泡感があり表面はざらついて、軽めの食感。いつものペヤングという印象。実際普通のペヤングの90gの麺が二個入っている構図である。ただの獄激辛の場合は揚げ物の香ばしさを嗜むことができたが、獄激辛カレーではこの匂いを感じる余裕が無くなってしまった。

ソースはただの獄激辛と獄激辛カレーの二種類が付いており、共にとてつもなく辛い。まるで口の中をナイフで縦横に切り裂かれるようである。だがこの二つでは味の傾向は少し異なる。ただの獄激辛でも辛くて一気には食べられないが、匂いで普通のペヤングソースやきそばとの関連性を強く感じることができる。

対して獄激辛カレーは更に辛く感じられ、そしてカレーの香料が加わるが、ペヤング独特の良い香ばしさが引っ込んでしまった。この点で私の好みはただの獄激辛である。カレーは鋭さが一層際立つ反面、味や香りが薄くなったように思われた。またこの二つを混ぜてもカレーの方が優勢で、相乗効果は感じられなかった。

全体の量に対してかやくは少ない。具材は普通のペヤングと同様でこれで良いし量も増えているが、辛さに対応するためにもっとたくさん欲しい。あと普通のペヤングにあったふりかけの酸味と青のりの香りが恋しくなった。十分に辛いのでスパイス(胡椒)は無くてもいいかな。

私は辛さへの耐性はそこそこ強い方だと自負しており、食べる量も昔は鋼鉄の胃袋と称され巷で恐れられていた(?)ものだが、それでも今回は食前にチョコを食べて胃に脂の粘膜を張り、食中には牛乳とヨーグルトを補給し、多少の休憩を入れつつ辛うじて完食できた。体内への滞留時間を最短とするため胃腸消化器官系の最適化も忘れずに、と。

辛さにしても量にしても、生半可な気持ちでは攻略できない製品だと思う。食べるひと月前から地獄の特訓と修行を行い、当日は何が起きても対処できるよう一日のスケジュールと緊急連絡先を確認し、身心を余裕を持って整える必要がある。ああ大変だ!

でも、非日常的な試食体験は楽しかったな!

国名 日本
ジャンル カップ焼そば
EANコード 4 902885 006787
会社名 まるか食品
製品名 ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW獄激辛
謳い文句 !泣けるほど辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください。
調理方法 熱湯3分お湯切り
質量 Net233/麺180g
熱量 1105kcal (4626kJ)
Na ~g(食塩相当量7.1g)
付属品 液体スープ1(獄激辛)、液体スープ2(獄激辛カレー)、かやく(キャベツ・味付け鶏ひき肉)
ノンフライ麺 ×
湯切り
細めの扁平角断面、気泡感があり軽い食感、揚げ物の香ばしさ、二個入りのペヤング
汁・ソース 獄激辛はいつものペヤングの香りが残るのに対し獄激辛カレーは無く、鋭いけど薄い
具・その他 混ぜるとカレーが優勢、具は少ない、半端な気持ちで食べるべからず、特殊用途向け
総合評価 ★★2
試食日 2021/09/23
賞味期限 2021/09/30
入手方法 2021/08/07 Jun-chan様よりいただく
税込購入価格