No.6966は東洋水産、マルちゃん 日本うまいもん 青森味噌カレーミルクラーメン。東北地方限定販売で製造はユタカフーズ。古くから伝わる青森の郷土料理、では全然なくいろいろな素材をぶち込んで、試してみたら案外イケちゃったというノリで出来たものらしい。2008年末のNo.4008で同名の製品を試食紹介している。
▲2008年版の味噌カレーミルクラーメン
しかしこの時の記録記を見返すと、今回の品には無いバター状のキューブが付属していたり、麺が扁平形状だったり(今回の麺は正方断面に近く細いもの)などと様子が違う。味噌カレーミルク(牛乳)ラーメンには下手に伝統とか格式ばったものが無いので、製品の見直しをやり易いのかもしれない。
食べてみて、品質感は高くてしっかりした造り。だがいろいろな味や香りが入り交ざって雑多な印象。賑やか・華やかで面白いのだけれども少し疲れる味でもある。食べる人の器量を試すような製品であり、端的に言って年寄りにはキツく感じられるかもしれない。
麺は黄色くて細く、引き締まっている印象。ただ輪郭や角はあまり鋭くはなく、適度な曖昧さもある。2008年のNo.4008では麺が幅広であると表現されており、当時の動画からも扁平断面であることが確認できた(全てが下手クソな昔の動画を観るのは何とも恥ずかしいんだよなー)。
スープはドロッとしてザラザラする舌触り。味も重厚かつ混沌とした印象で、味噌とカレーが対峙する感じである。そこへ脱脂粉乳の乳臭さとやや癖のあるバターの香料が加わり雑多で賑やか。カレーの辛さは程々。ただバター臭は別途キューブ状の固型油脂が付いていたNo.4008程しつこくは無い。
うま味や塩分が強く、たくさんの要素が整理されずに放置されている印象で、食べていて疲れてしまう。なおパッケージには牛乳を加えるとコクがアップする旨書かれているが、今回の試食では確認していない。少し味が落ち着くのではないかと想像する。
具の焼豚は薄いけれども舌触りがしっとりしなやかで上質な印象。メンマは歯応えで主張する。
製品名からして落ち着きとか洗練さを期待する人は少ないだろうが、ごちゃごちゃしたお祭り騒ぎのような味を覚悟しておくべきである。そして食べると気分が高揚するかもしれない。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 250143 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 日本うまいもん 青森味噌カレーミルクラーメン (製造はユタカフーズ) |
謳い文句 | バターの風味がおいしさの引き立て役!!お好みで、できあがり後に「牛乳」を入れるとこくがUP!! 青森の正直 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net130/麺70g |
熱量 | 443kcal (1855kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+6.1g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(焼豚・メンマ・ねぎ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 黄色く細い、引き締まった印象だが輪郭や角はあまり鋭くなく、適度な曖昧さがある |
汁・ソース | ドロッとした重厚な舌触り、味噌とカレーが対峙し混沌、乳臭さやバター臭も加わる |
具・その他 | 旨味や塩分が強く辛さは程々、肉は薄いが上質、面白いけど毎日食べるには疲れる味 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/09/21 |
賞味期限 | 2021/09/05 |
入手方法 | 2021/03/14 グルメシティ |
税込購入価格 | 214 JPY |