No.6964は日清食品、カップヌードル しお。2003年5月の発売で、ウチでは出た直後にNo.2598で試食をし、それ以来18年ぶりの紹介となる。その間プライベート(?)では何度か食べているんだけどね。今回の品は別添で調味油が付いているが、これが付いたのは結構最近のこと。
▲発売当初(2003年)のカップヌードル しお
▲全く同じ表示が二か所に重複して記載されている
縦型カップで調味油だけが別添の場合、小袋が中にあると粉末スープの粉が付着して手が汚れてしまうため、最近はフタの上に接着してあることが多い。今回の製品もそうなのだが、カップヌードルの伝統か?フタに原材料名等の表示があるのにこれが調味油の小袋で隠れてしまう。なので同じ内容がカップ側面にも重複表記されているのが面白い。
食べてみて、先ずはカップヌードルファミリーならではの豊富な具材による手厚いおもてなしに「やっぱすごいなあ」と感銘を受けた。イタリアンっぽさの中に和風っぽい要素もきちんと含まれており退屈しない。麺はそれ自体があまり強い主張はしないものの、きちんとこの製品の根幹部分を支えている。
18年前に食べた時と比べ違う部分と変わらぬ部分があるけれども相変わらずバランスはいいねえ。好きなカップヌードルの種類を競わせたら今回の品はベスト5から漏れてしまうかもしれないが、それでも18年間継続しているだけの素性の良さはあると思う。
麺は細めの扁平角断面で、ヒラヒラした口当りの軽やかな食感。仮にラーメンの麺として評価するなら単調で頼りないものだが、ヌードルの麺はこれでいいのだ!という確かな信念を感じる。
スープは濁り感がある淡い茶色。最初の数口は燻製臭のあるオリーブオイルの香りが際立ち、イタリアンな雰囲気に包まれる。途中から黒胡椒の刺激がじわじわ効いてきて、終盤には醤油っぽい香りを感じる和風の塩ラーメンみたいなスープに変化するように思った。決してしつこい味ではないが、複雑で全然退屈しない。
鶏肉は数も多く効果的。小さいけれどホクホクしたじゃがいもは食感に変化をもたらす。その他キャベツや卵等の具も個性的で、飽きさせない。発売当初はアスパラガスが入っていたのだが、今は省略されてしまったのがちと残念。
たくさんあるカップヌードルシリーズの中で、他の味と被らずにピンポイントで「こういう製品を作るぞ!」と緻密に企画されて出来上がったもののように感じるな。
今回この製品を採り上げたのは18年ぶりの試食記更新という意味合いが強く、ほかにも暫くご無沙汰になっていたカップヌードルシリーズのいくつかを買い込んだ。ところが丁度誕生50周年ということで先日ヘンなカップヌードルたちが登場。図らずも今回の試食記はその前座となってしまったのである。まあ大体の推測は付くと思うが・・・
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902105 250143 |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | カップヌードル しお |
謳い文句 | 燻製オリーブ薫る ブラックペッパー&バジルチキン味 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net77/麺60g |
熱量 | 364kcal (1524kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.2+2.8g) |
付属品 | 調味油。粉末スープ、かやく(味付鶏ミンチ・キャベツ・フライドポテト・味付卵・赤ピーマン)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い扁平断面、ヒラヒラした口当たりで軽い食感、頼りないがヌードルはこれでいい |
汁・ソース | 濁り感がある淡い色、燻製っぽいオリーブオイルの香りと黒胡椒の刺激、若干の和風 |
具・その他 | 鶏肉やジャガイモなど具は盛り沢山、おもてなしに満ちている、派手さは少なく堅実 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/09/16 |
賞味期限 | 2021/11/26 |
入手方法 | 2021/08/01 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 127 JPY |