No.6959はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 冷し中華海藻サラダ風。季節限定商品であり、同社のWebサイトではまだ製品説明ページが残っているものの「製造終了」と記され、市中在庫ももう殆ど無い様子。
▲カップ冷し中華の先駆け、大黒食品工業の冷し中華(製造年不詳。JANコードや警告表示が無いので1980年近辺か?)
乾燥麺(油揚げ麺・ノンフライ麺)によるカップの冷やし中華は実施例がとても少ない。継続して発売しているのは私の知る限り大黒食品工業だけで、ヤマダイではこれが初めてだと思う。湯切り後に麺を冷水に晒す工程が、簡単さが身上のカップ麺にとっては面倒臭く思われること、その割に満足できる結果が得難いことが普及しない理由か?と想像する。凄麺ブランドを冠して今回の製品を出すのだから、ヤマダイには相当の自信があるのだろう。
食べてみて、冷し中華の質感表現は十分に出来ており、麺を冷水に晒すというひと手間掛けるだけの恩恵は十分に得られる。但し詳細な詰めが若干甘いようにも感じられ、実験的というか試作品を食べるような印象も持ってしまった。言い換えれば素材は良いのでチューニングや熟成を重ねればもっと良くなる余地を残しているようにも思う。
麺は細い角断面で、表面は滑らか。しなやかだが冷水に晒すため輪郭は明確で粒立ちが良く、凄麺としては尖った性格。ただ、冷し中華の麺らしい小麦粉の香りがもうちょい欲しいとも感じて、これがカップ麺の限界なのかな?とも思ったよな。
スープは甘酸っぱさが強い醤油味で、口当たりはマイルドであまり鋭さはない。ごま油の香りがある。うま味は強いが全体的に単調で、あまり深みを感じない。紅生姜の刺激もスープの酸味と被ってしまい、いまいち効果的なアクセントとはなりにくい。
三種類の海藻は味や香りが弱いが、それぞれ舌触りや歯応えが異なっており、食べていて楽しい。ただ食物繊維だけでなく肉や卵など蛋白質の具が欲しいなあとも思った。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ冷し中華 |
EANコード | 4 903088 015453 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 冷し中華海藻サラダ風 |
謳い文句 | 季節限定 紅生姜小袋付き さっぱり、おいしい! |
調理方法 | 熱湯5分水さらし |
質量 | Net131/麺72g |
熱量 | 346kcal (1449kJ) |
Na | ~g(食塩相当量4.3g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(白キクラゲ・わかめ・ツノマタ)、紅生姜 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要(冷水さらし) |
麺 | 細い角断面で滑らか、しなやかだが輪郭はシャープ、冷し中華っぽい良い香りは弱い |
汁・ソース | 甘酸っぱさが強い醤油味、口当たりはマイルド、旨味は強いが単調で深みに欠ける |
具・その他 | ごま油が効果的、海藻三種は食感が複雑だが味気無く蛋白質が欲しい、実験的な商品 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/09/06 |
賞味期限 | 2021/11/10 |
入手方法 | 2021/06/07 Olmpic |
税込購入価格 | 213 JPY |