No.6954 三養食品 (South Korea) カムジャ麺

No.6954は韓国の三養食品、カムジャ麺。ハングル表記では삼양식품、감자라면。カムジャとはじゃがいものこと。日本の即席麺は小麦粉だけ使った麺が多いが、海外モノは様々な理由からタピオカやじゃがいもの澱粉を添加してあるケースが殆どである。韓国の即席麺も昔からじゃがいも澱粉の含有量が多く、もちもちしてしぶとく粘る食感はこれに依るところが大である。まあこれは功罪相半ばするものでもあるのだが。

今回の品は日本向け仕様で、栄養成分の表示も日本の流儀に合致させてあるので材料表記の順番が含有量の順番でもある。それによると麺の材料はじゃがいも澱粉>小麦粉であり、日本の即席麺とはかなり食感が異なるものだろうと予想する。

食べてみて、まず揚げ麺にも関わらずこんにゃくに近い食感だと感じた。ツルツル・プリプリの食感はインパクトが大だが、日本的な価値観でのラーメンの麺としてこれは受け容れ難いなあ、とも思う。スープはピリ辛のビーフコンソメ風で、これも悪くは無いが若干の違和感がある。

麺もスープも日本の即席麺の延長ではなく、見た目は似ているけれども違う食べ物として接する方がいいだろう。なので好奇心旺盛な人は一度食べてみるのも良いと思う。

麺はやや細めの丸断面で、つるつるした舌触り。硬めの弾力感としぶとい粘りがあり、自己主張が強い麺である。油で揚げた麺である感じがせず、気泡感が無く中身が詰まった感じ。ちぢれのあるスパゲッティというか、こんにゃく麺にも近い食感である。

芋っぽい澱粉が多い感じである反面、相対的に小麦粉感は弱い。まあこんにゃくも芋の一種だし、あながち間違った印象ではないだろう。表面に艶と張りがある反面、隙間がなくてスープがじわじわと染み込むような気がしない。また歯応えの強い麺だが単調でドラマ性が無く、あまり「鍛えた」感じではない。

スープは少し濁り感がある茶色で、玉ねぎの香りと軽めの甘味が強いビーフコンソメ味。脂っ気は少なくアッサリしている。粉末スープを入れてから麺をゆでるため、香りが飛んでしまって地味でありうま味も平板だ。辛さが心地良いが決して激辛ではなく、子供でも大丈夫なぐらい。乾燥野菜が入っているのは効果的。

日本のラーメン・即席麺に慣れた人がこの製品だけを続けて食べると欲求不満が溜まるかもしれない。たまにならいいんだけど。

国名 韓国
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 580352 290121(日本向け仕様)
会社名 三養食品 Samyang Foods 삼양식품
製品名 カムジャ麺 Potato Ramen 감자라면(日本向け仕様、輸入はチョイスジャパン)
謳い文句 ジャガイモで作った麺だから モッチ モッチ・ツルツル食感
調理方法 ゆで3〜4分
質量 Net118/麺106g
熱量 500kcal (2093kJ)
Na ~g(食塩相当量5.26g)
付属品 粉末スープ、かやく(玉ねぎ・ねぎ・赤ピーマン)
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
細めの丸断面、表面はツルツル、硬めの弾力感としぶとい粘り、こんにゃく麺に近い
汁・ソース 少し濁り感がある茶色、玉ねぎの香りと甘みが強いビーフコンソメ味、心地よい辛さ
具・その他 乾燥野菜は効果的、麺もスープも日本の即席麺とは違う、好奇心があれば食べてみて
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2021/08/27
賞味期限 2021/11/01
入手方法 2021/06/26 Great Ramen Fighter様よりいただく
税込購入価格