No.6952はあいさと高知、徳島ラーメン 甘味醤油。前回の金ちゃんに続く徳島ラーメン。金ちゃんは現地のスーパーでごく普通に売られるものだが、今回の品は観光土産的な位置付けだと思われる。
あいさと高知は名前通り高知の会社であるが、愛媛には関連会社としてただのあいさとという会社もある。そもそもあいさととは阿波(徳島県)、伊予(愛媛県)、讃岐(香川県)、土佐(高知県)の頭文字をとって並べたもので、四国全般の名産品をあつかうグループらしい。いつものあいさと高知の製品と同様、製造は埼玉の高橋製麺、スープは福岡の一番食品。
食べてみて、金ちゃんの徳島らーめんとはかなり雰囲気が違う。陽の金ちゃんに対してやや陰のあいさと、という構図か(単純に陽=善で陰=悪、という意味ではない)。但し能天気にヨイヨイヨイヨイ~、という感じではないなあと思った。
この製品は日本の一般的な即席麺とは違い、韓国の即席麺みたいに先に粉末スープを溶いたお湯で麺をゆでる旨の指示がある。この方式だと麺に味が染み込む効果が期待できる反面、香りが飛び抜けてしまう欠点がある。そして上記で「やや陰」と評した背景にはこのことがあるように感じている。
調べ直してみたら同社の製品は全てが先にスープを入れて麺をゆでる指示があった。しかし今回の試食を行うまで全然このことに気付かず、麺がゆで上がってからスープをゆで汁に混ぜていた。(対象製品はNo.5602カツオ人間ラーメン、6869みきゃんラーメン、6894鯛塩ラーメン、6904オリーブしょう油ラーメン)これらの試食記はメーカ推奨の作り方ではないことをご注意下さい。
経験上麺がゆで上がってから火を止めて鍋にスープを溶くのと、先に丼へスープを入れておきゆで上がった麺と煮汁を加えるのとではほぼ差異が無いと思っているのだが、先にスープを入れて麺をゆでた場合は結構味が変わってしまうと感じている。
麺は中太の角断面で、輪郭はハッキリしている。真面目て丁寧な揚げ麺ではあるが、今回の品はこの会社にしてはやや脂臭さを意識してしまった。
スープは濁り感がある醤油味で、まろやかな味。だが金ちゃんの徳島らーめんと比べると甘みや豚骨っぽさが弱く、塩分が強い。うま味や香りもやや平板に感じられ、徳島ラーメンらしいノリに欠けるように感じてしまった。
今回も生卵を入れて作ったが、金ちゃんの方がより卵との一体感を得られたように感じられた。この製品は粉末スープを入れてから麺をゆでるため、繊細な香りが飛び抜けてしまうような気がする。
まとまりは決して悪くないのだが、判りやすい徳島ラーメンっぽさは金ちゃんの方が上だと思ったな。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 931003 018111 |
会社名 | あいさと高知 |
製品名 | 徳島ラーメン 甘味醤油 (製造は高橋製麺、スープは一番食品) |
謳い文句 | アーラえらいやっちゃえらいやっちゃ ヨイヨイヨイヨイ |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100/麺90g |
熱量 | 463kcal (1938kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.9+4.6g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、輪郭は明確、上質な揚げ麺だがこの会社にしてはやや脂臭さを感じた |
汁・ソース | 濁り感がある醤油味でまろやか、金ちゃんと比べ甘さが弱く塩辛い、旨味はやや平板 |
具・その他 | 生卵との親和性は金ちゃんの方が上、粉末スープを入れて茹でるためか味香りが地味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/08/23 |
賞味期限 | 2021/09/04 |
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく |
税込購入価格 |