No.6948は愛媛県の五色そうめん、長門屋 醤油らぅめん。主にそうめんを扱う、寛永12年(1635年)創業の古くからある会社。Webサイトをみてもそうめんだらけで、今回扱うラーメンに関する記述はショッピングサイトのページに飛ばないと出てこない。
▲五色そうめんの歴史(同社サイトより拝借)
いきなり296年飛んでるw
とはいえ、こんなマイナーな製品なのにちゃんとマスコットキャラクターが存在し、パッケージ下部に描かれる人物は「うっかり市左衛門」と呼ばれる者。そうめん屋なのにうっかりらぅめん(ラーメン)を作っちゃったという設定らしく「五色そうめんの歴史」という年表にも「平成三十年 うっかり市左衛門がらぅめんを完成させる」と記されている。いい遊び心だね。
食べてみて、明確にそうめんっぽさを感じさせるラーメン。個性としては十分にアリだと思う。麺もスープも質感は良いのだが、双方の相性という点でもう少し歩み寄る余地があると感じた。ウチとしては即席ラーメンの一つとして診たのだが、そうではなくそうめんの変わり種として扱う方が合っているのかもしれない。
麺は細くて縮れは無い。マルタイの棒ラーメンよりも細めでボリューム感は少ない。角は感じられず表面は滑らか。重量感は無いものの頼りなさは感じられず、繊細な麺であるという印象。
麺の色は若干黄色がかっており、原材料名を見てもかん水(及びクチナシ色素)を使っているのだが、ラーメンっぽい匂いは殆ど感じられず、代りにそうめんっぽい香りが漂ってくる。
スープは透明感がある醤油味。麺は湯切りを行い、別途熱湯で液体スープを溶く方式のため雑味が少なく滑らかでクリアな印象。甘めでポークと魚介のうま味が強いが、決してわざとらしさは無く自然な印象。尖った部分や刺激は無く穏やかだが、きちんと力感は備わっている。
スッキリ・サッパリ・整然とした味わいなのだが、その分具を入れた際にその味や香りもストレートに出てしまうので、何をどれだけ入れるかはかなり悩ましい問題となるだろう。何も入れずに素で食べるのはさすがにちょっと寂しい。
同じような意味で、麺とスープのどちらも繊細で神経質っぽい性格であり、余裕というか逃げ場が無い印象がある。食べる側にも常にお行儀よくよそ見をしないで真剣に食べなければならないような圧迫感があるような気にさせる。
素性は良いので、これにもう少しいい意味での緩さとか遊び心みたいなものがあればなあと思った。うっかり市左衛門みたいな。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋(箱)ラーメン |
EANコード | 4 971955 127462 |
会社名 | 五色そうめん |
製品名 | 長門屋 醤油らぅめん |
謳い文句 | 伊豫のそうめん屋がつくった 昔懐かしい醤油味のおつゆとつるつるぷりぷりの新食感麺(二人前) |
調理方法 | ゆで2〜3分分離調理 |
質量 | Net200/麺140g |
熱量 | 304kcal (1273kJ) |
Na | ~g(食塩相当量7.6g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○(棒状麺) |
湯切り | 要 |
麺 | マルタイより細い棒状麺、表面は滑らかで重量感は弱いが頼りなさは無い、繊細な麺 |
汁・ソース | 湯切りをするので雑味がなくクリア、甘めで豚と魚介の旨味が強いが自然、刺激なし |
具・その他 | 麺もスープもスッキリしているが、具の選択に困りそう、質感は良いが余裕が欲しい |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/08/14 |
賞味期限 | 2021/10/31 |
入手方法 | 2021/04/16 Kazue特派員様よりいただく |
税込購入価格 | (税込通販価格 324 JPY) |