No.6946は東洋水産、マルちゃん 日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ。長い名前だなあ。津軽ラーメン煮干し会の監修による製品。ここのサイトによると青森県は一人当たりの即席麺消費量が年間平均96杯で全国一位らしい(2008年、全国平均は70杯)。また津軽地方のラーメンは煮干しベースが8割だということで、厳しく味の吟味をされているものだと期待する。
そして煮干し会の活動の一つとしてこの「激にぼ」のパッケージラベルのデザインに関与していることが報告されていた。ただこの煮干し会のサイトはもう6年ぐらい更新が止まっているみたいで大丈夫か?と言いたくなる。
食べてみて、津軽と言われると勝手に吹雪・海鳴り・無口な人々等の厳しい冬景色が次々と脳裏に浮かんでくるのだが、こうした先入観とはかなりの落差がある味だなあ、と感じた。厳しさとか激しさではなく、十分過ぎる程のおもてなしに満ちている。
煮干しのダシは潤沢に出ており、製品名から来る期待を裏切らない。その他の味や香りも十分で不足感は無い。だがその反面演出や装飾が過剰なようにも思えてしまった。少なくともスープには(勝手にイメージしていた)厳しさとか寡黙な感じは無い。
麺は細い丸断面でマルちゃんらしくない印象(ちなみに本製品の製造は東洋水産関連会社のユタカフーズ)。表面はボソボソした食感で引き締まっており、一本一本が独立しているような印象。鍛えた麺という感じで、外部からの力に対して反発・抵抗するようで、ダラ~ンとした食感ではない。
スープはスープはどろっとしたとろみと乳状感がある。煮干しの香りが強いが、しっとりしていて乾燥臭さは無い。醤油濃度は薄めで脂っ気も少ない。うま味や香りの手数は多く、不足感の無い味なのだが、少し混ぜ物っぽさとか雑味も感じた。
肉は表面積が大きいものの薄く、ボリューム感はいま一つ。筋っぽいメンマは歯応えが明確でアクセントになっており、ネギの香りも効果的。
まあ津軽と聞いて勝手に冬景色のイメージを重ねられるのはこの製品にとって迷惑だろうが、あのうら淋しく心細い感覚は無い。そして何でもかんでも取り入れ顧客に受け容れられようとする、取捨選択の甘さのようなものを感じた。個人的にはスープにもう少し厳しさが欲しいなと思った。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901990 337106 |
会社名 | 東洋水産 |
製品名 | マルちゃん 日本うまいもん 青森津軽煮干しラーメン 激にぼ (製造はユタカフーズ) |
謳い文句 | 濃厚煮干しスープがやみつきになる旨さ!!青森の正直 津軽ラーメン煮干し会監修 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net130/70麺g |
熱量 | 443kcal (1855kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+6.1g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(焼豚・メンマ・ねぎ) |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い丸断面、表面はボソボソした舌触りで引き締まる、一本一本が独立している感じ |
汁・ソース | ドロッとしたとろみと乳状感、煮干しの香りが強いがしっとり滑らか、脂っ気は弱い |
具・その他 | 旨味は強いが混ぜ物っぽさも感じる、肉は大きく薄い、不足感は無いがやや装飾過剰 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/08/10 |
賞味期限 | 2021/09/05 |
入手方法 | 2021/03/14 グルメシティ |
税込購入価格 | 214 JPY |