No.6942は小山製麺、白金豚らーめん 濃厚味噌味。岩手県の会社で、同社の「東北美味」シリーズに属する品である。白金豚は「はっきんとん」と読むこの地のブランド豚の名称で、プラチナポークとも呼ばれるらしい。
裏面に記載される製造所固有記号を読み解くと、麺の製造は秋田の八郎めんによるものであることが判明した。また本製品は最近の即席麺では極めて少数派となった麺の湯切りを要求する製品である。液体スープをゆで汁ではなく澄んだお湯で溶くので、澱粉っぽい濁りの無いクリアな味が期待できる。まあその分手間が余計に掛かるんだけどね。ちなみにスープは栃木の正田フーズという会社が製造する。
食べてみて、とてもいい。どっしりとした重厚さがありながらも決して不快な刺々しさが無く、強い味を素直に受け容れられる。麺やスープの素性の良さに加え、作る上で敢えて湯切りの一手間を入れる設定も功を奏していると思う。
今回は税込215円で購入したが、この内容であれば全然高いとは思わなかった。具無しで食べても全然物足りなさは感じないし、家庭で段取り等を含めて10分程度でこの味が再現出来ると思えばとても魅力的だと考える。即席麺を作って食べる歓びにどっぷりと浸ることができた。
麺は幅3mm程の扁平断面で、輪郭はシャープ過ぎずに穏やか。しなやかさと重厚さを両立させている。小麦粉のラーメンらしい良い香りが漂ってくる。ゆで時間は六分と長めだし、湯切りおよび別途熱湯を用意する手間が掛かるが、それだけの価値はある。
この麺は秋田の八郎めんによるものだが、今まで同社の中華麺は素性は良さそうだが詰めが甘いというか、やや水っぽく締まりに欠ける印象を持っていた。しかし今回の麺はそうした不満を一切感じさせず、これなら北海道の重鎮たる菊水や藤原製麺と肩を並べたと言って良いだろう。そしてまだまだ成長途上にあるものと思われ、今後更なる発展が期待できる。
スープは僅かなとろみと味噌のざらつき感がある味噌豚骨味。結構脂っぽいけれど嫌味は全然無く、力強く重厚な感じ。うま味も過剰な程によく出ているが、とても自然な感じで後を引かない。
味や香りの手数が多く、複雑で立体感がある味だ。それでいて雑味が少ない。これは麺をゆでたお湯を使わず別途熱湯でスープを溶く方式に依るところが少なくないと思う。
麺もスープもしっかりしているから具無しで食べても何ら不足感は無く、また味の濃い肉や水っぽい野菜をたくさん入れても味が揺らぐようなことはないだろう。そしてこの味を常温で長期保管できるというのも魅力的で・・・今日は褒めすぎかな?
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 970122 590160 |
会社名 | 小山製麺 |
製品名 | 白金豚らーめん 濃厚味噌味 |
謳い文句 | 東北美味 白金豚入り |
調理方法 | ゆで6分分離調理 |
質量 | Net135/麺80g |
熱量 | 474kcal (1985kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量6.0g) |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 要 |
麺 | 幅3mm程の扁平断面、輪郭は穏やか、しなやかでかつ重厚、ラーメンらしい良い香り |
汁・ソース | とろみと大豆のざらつき感、濃厚な味噌豚骨味、脂っぽいが嫌味は無い、旨味は自然 |
具・その他 | 湯切りするので雑味がなくクリアで立体感がある味、素でもイケるし具に負けない味 |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2021/08/02 |
賞味期限 | 2021/09/20 |
入手方法 | 2021/06/07 Olympic |
税込購入価格 | 215 JPY |