No.6929はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 富山ブラック。黒い醬油味のスープと黒胡椒の刺激が特徴のご当地ラーメンを再現した製品。北陸地方は他のご当地ラーメンの話題をほとんど聞かないため、この富山ブラックの知名度だけが突出している印象を持っている。都市名+色名、という判りやすい単語で構成されているので覚え易くて親近感が湧きやすいという面もあるのだろう。
カップ麺における富山ブラックは寿がきや食品が2009年から継続的に販売し続けているのに対し、今回の凄麺は2016年の発売である。実は次回No.6930では寿がきや食品を試食し、新興勢力 vs 老舗という構図での比較を行う予定。
食べてみて、いくつもの突出した要素を手懐けて上手くまとめてあるなあと感じた。例えは悪いが、血の気の多い鉄砲玉のような連中共を束ねるヤクザの親分みたいな統率力がある製品だと感じたよ。製品全体にピリピリした一触即発の緊張感が漲っている。なので安全第一の平和主義者は近付かない方が良い。
麺は中太の角断面で厚みがあり、ずっしりとした重たさを感じる。輪郭は明確だが舌触りはしなやかで、刺々しさは無い。派手さやこれ見よがしな華やかさは無く地味なのだが、確かな存在感があって高品質の即席麺を食べているな~、という実感が湧いてくる。
スープは真っ黒だが濁り感は無く、基本はコッテリ重厚で濃い醤油味。そこへプチプチした舌触りを伴う黒胡椒の爽やかかつ強烈な刺激が殴り込んで一波乱起こしたような構図。うま味や玉ねぎの香ばしさ・甘さが強くてスカスカした中抜け感は無い。辛いだけでなくボディのしっかりしたスープである。
豚肉はきちんと「肉!」を感じさせてくれる質感を持っている。一方でメンマはちょっと筋っぽく瘦せている印象。
各要素は無骨で不器用なものばかりなのだが、適材適所で偏らずに微妙なバランスを保っている印象。決して破綻はしていない。連食するとすぐに飽きそうだが、たまに気分をチェンジするとか景気付けのための一食として役立ちそうな製品である。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 903088 011752 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 富山ブラック |
謳い文句 | 濃口醤油味スープと刺激的な黒胡椒の辛さ! スープに富山県高岡市山元醸造株式会社の濃口醤油を使用 |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | Net119/麺65g |
熱量 | 345kcal (1444kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量0.8+7.1g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(味付豚肉・メンマ・ねぎ)、スパイス |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、厚みがあり重量感も高い、輪郭は明確だがしなやかで刺々しさはない |
汁・ソース | 透明感がある黒、重厚な醤油味に黒胡椒の刺激、玉ねぎの甘さや旨味で中抜け感なし |
具・その他 | 肉はリアルな質感、メンマは痩せている、複数の突出した要素をうまくまとめてある |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/07/05 |
賞味期限 | 2021/08/22 |
入手方法 | 2021/03/17 コーナン |
税込購入価格 | 214 JPY |