No.6909はヤマダイ、ニュータッチ凄麺 名古屋台湾ラーメン。凄麺の台湾ラーメンは結構昔から存在を意識していたが、どうも巡り合わせが良くなかったのか今回が初の試食となる。
即席麺の台湾ラーメンといえば、名古屋発祥という共通点がある寿がきや食品が古くから継続的に製品を出し続けてきて、先行者として敬意を払うべきものだと思っている。しかし同社は現在揚げ麺でしかカップの台湾ラーメンを持っておらず、今回の凄麺(ノンフライ麺)とは微妙にターゲットがずれている。実は次回No.6910で寿がきや版台湾ラーメンを扱うのだが、価格面も含めてガチンコの競合製品ではないなあ、と感じたよ。
食べてみて、とても辛いけれども高い質感も合わせ持っている。味や香りにきちんとした存在感があり、軽々しさは感じない。上っ面だけで安直な、ただの激辛とは違う。
麺は細い角断面で、縮れは殆ど無い。ややネチャッとした鈍い噛み心地を含め、棒状ラーメンを連想させるもの。細い割には重量感があるが、あまりふくよかさとか粘りは無く、小麦粉の「粉」を意識させる麺だ。軽々しさは無く、また媚を売るようなところも無く、淡々と仕事をしている(?)ような印象。
スープは付属の辛ダレを全部入れるととても辛い。最初から全部入れてしまったので、入れない場合とか半分入れた場合については判らない。味噌っぽい香りが特徴的で、みじん切りニンニクの食感と匂いもガンガン主張する。そして刺激やうま味や香りにはそれぞれきちんと存在感があり、ただ辛いだけではなく確かな手応えを得ることが出来る。複雑でかつボディのしっかりしたスープである。
挽肉は実際の肉と大豆蛋白質のブレンド。でもこの二つの間の食感や味に関する差異は少ないので、知らずに食べていたら大豆蛋白質が入っているとは判らないだろう。妙な粉っぽさがないので下手な肉よりも上等に感じる。韮の香りはこの製品の結構重要な構成要素だ。
思いっ切り辛いけれど、麺を含めてそこそこ質感の高い即席麺が欲しいという欲求に応えられる製品である。私は台湾ラーメンに関して深い造詣を持ち合わせてはおらずその実現度については言及できないが、製品としてのまとまりは良いと感じた
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 903088 014258 |
会社名 | ヤマダイ |
製品名 | ニュータッチ凄麺 名古屋台湾ラーメン |
謳い文句 | ゆでたての旨さ、再現! 辛さマシマシ辛ダレ小袋付き ※辛い商品が苦手な方はご注意ください。 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net112/麺60g |
熱量 | 339kcal (1419kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+5.3g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(味付肉そぼろ・粒状大豆たん白・唐辛子・ニラ・フライドガーリック)、辛ダレ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、ふくよかさに欠けネチャッとした鈍い噛み応え、棒状ラーメン似の印象 |
汁・ソース | 激辛の域、味噌の香り、ニンニクの匂いと歯応え、刺激や旨味や香りに存在感がある |
具・その他 | 大豆蛋白質は下手な肉より上質、韮が効果的、ただ辛いだけでなく確かな手応えが有 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/05/28 |
賞味期限 | 2021/08/15 |
入手方法 | 2021/03/19 Sanwa |
税込購入価格 | 214 JPY |